にわとりがいたよ ▶︎ 古民家カフェ BOBOBO(ボボボ)
趣味のひとつがカフェ巡り、とりわけこだわりのカフェを訪れるのが好きです。お酒を一切飲まないので居酒屋に行く感覚でカフェに行くような気がします。
今回訪れたのは大阪は下河内にある
コミュニティカフェ&ギャラリー
「BOBOBO」(ボボボ)
google mapで偶然に知り、気になっていました。BOBOBOは豊かな自然にあふれた地域にある古民家カフェでドリンクやスイーツを提供されています。
すごく好きな雰囲気でしたので、ご紹介したいと思います。
▼お店の公式インスタ
https://www.instagram.com/bobobo.shimogauchi/
公式のインスタに記載されている情報を引用させていただきます。
訪れる際はインスタにて事前に確認されることをオススメします。
【 お店の外観 】
お店は母屋?と離れ?の二棟あり、どちらも利用できるとのことでした。
母家?の方の席にしました。
先にいらっしゃったお客さんが入れ違いで帰られたので、部屋の雰囲気を撮影させていただきました。
玄関で靴を脱いで店内に上がります。
作られたカフェというよりも、
昔ながらの日本家屋にお邪魔する
という感じでした。
和風な家具の中に居心地のいいソファが置かれていました。
エアコンはついてなく、ヴィンテージな扇風機が数台稼働していました。この日は30度を超える気温でしたが、店内ではそれほど暑さを感じずに快適に過ごすことができました。
これは
部屋の外に縁側があることで、
直射日光がほとんど部屋に入らない
日本家屋ならではの効果
によって、暑さを軽減してくれていると思われます。
エアコンがガンガン効いた環境が苦手なので、こういう自然の仕組みを生かした暑さ対策は本当にありがたいです。
【 メニュー 】
自家製クラフトコーラとスコーンを注文。お店の方がメニューには載っていないチョコブラウニーもありますと教えてくれたので、妻はそれを注文しました。
※最新のメニューはお店の公式SNS等で確認してください
【 ドリンクとスイーツ 】
自家製クラフトコーラはさっぱりとした味の中にスパイスの刺激を感じることができました。喉越しがよく、後味の良いさわやかな清涼感もありました。暑い時期に飲むのは最高ですね。
スコーンはサクサクした歯応えがあり、そのまま食べても甘さ控えめで美味しかったです。さらに
クリームとジャムを付けて食べると
幸せで全身が満たされるくらい
美味しかったです。
自家製クラフトコーラとの相性も完璧でした。
【 BGM 】
かかっていたBGMが店内の雰囲気にマッチしていて、とても印象的でした。アーティスト名が気になりお店の方に尋ねました。
その時に流れていたのは
DANIEL SCHMIDT AND THE BERKELEY GAMELAN(ダニエル・シュミット)
IN MY ARMS, MANY FLOWERS
でした。
とくに下記の曲の5:00くらいからの
ガムランの音色やミニマルなグルーヴがBOBOBOの店内の雰囲気にすごくマッチしていた
ので不思議な感覚でした。
ダニエル・シュミットとこのEPについてディスクユニオンさんのサイトの記事を引用させていただきます。
普段はカフェに行っても店内でかかっているBGMに興味を持つことはあまりないのですが、民族楽器好きなこともあり、この選曲には反応せざるをえませんでした。
BGMにもこだわる(お店の方の好みが滲み出る)お店は素敵ですね。。。
【 にわとりがいたよ 】
訪れてびっくりしたのが鶏がいたことです。確か名前はくろちゃんだったと思います。(違っていたらすみません。。。)
お店の方に聞くとなんと!卵から孵化させて育てられたとのことでした。
時々、「コケコッコー〜〜!」と元気に鳴いていたので、非日常を感じました。他にも羽が真っ白な烏骨鶏(うこっけい)も何羽かチョロチョロしていました。
【 余白を感じるカフェ 】
自分がカフェを好きな理由、「カフェに求めるものは何だろう」と帰り道にふと考えました。
「自然と心が落ち着いて、ゆっくりと過ごすことができる空間にいたい」というのがその理由ですが、さらに突き詰めると、
その空間に余白を感じたい
ということが分かりました。
BOBOBOは間違いなくカフェですが、どことなく知人の家に遊びに行かせてもらっている雰囲気を感じました。また滞在中に
お店の方々が気さくに話しかけてくれた
ことも一般的なカフェとは違った感覚がありました。
訪問者と何気ない話題でコミュニケーションしていただけることは、
心に余裕があってこそできる
ことだと個人的に思います。
その余裕は、提供されるドリンクやスイーツ、空間や佇まい、言葉にまで影響を与えるはずだし、その空間で過ごす人の体感的な時間の流れや心の動きにまで作用するくらい大事な要素だと思っています。
そういう時間や空間の中では、
訪れた人の心に余白が生まれ、
提供されたドリンクやスイーツをただ消費するのではなく、おおげさに言えば真の美味しさ(作り手の想い)を味わえるはずだし、にわとりの鳴き声って生で聞くとこんな感じだったんだと、
日常では考えないことを考える余裕が生まれる
と思いました。
もちろんこだわりを感じられるカフェを訪れて、単純にお茶しながらリラックスして過ごしたいという理由はありますが、もっと深いところでは、お店の方の
「心のたたずまい」が
反映された空間で過ごしたい
というのが本当の理由のように思います。
極論をいうと、「心のたたずまいをお店に反映する」というのは、ビジネス的なことを超えたところにあるのかもしれません。
例えば、接客だからと言って話をするのではなく、自然と会話が始まって終わるようなやり取り。その内容は、次につながるとかそういう意図がなく、
その瞬間にだけ小さな花が咲くような感覚
です。
訪れてよかったなあって、また来たいなあってしみじみ思う素敵なカフェでした。
ちなみにお店の名前の由来をお聞きしたところ、
にわとりが他の仲間に
「ここに餌があるよ」って
知らせる時に鳴く音
だそうです。
なんだかほっこりしました。
お読みいただいて、ありがとうございました。
▼BOBOBOで開催されたイベントに参加しました