第6話 米軍占領下の千歳へ
私たち家族が分断され、そして再会を果たしたこの間、敗戦国日本は連合国軍―実質アメリカの占領下に置かれていた。日本中に、アメリカ軍が進駐していた。
現在は空港の街である北海道の千歳にも、1946年4月に7,000人のアメリカ進駐軍がやって来た。千歳には戦時中、海軍の基地があった。連合国軍は日本の「非軍事化」「民主化」を政策として掲げており、堂々とそれらの設備を接収し、拠点とした。さらに1949年には、仙台に進駐していた部隊が交代でやって来て、翌年朝鮮戦争が始まると彼らは朝鮮