ささりな計画工房の足跡(1):演奏会の主催(自主企画)
ささりな計画工房は一級建築士事務所ですが、事務所を開設するにあたり、屋号に『建築』や『設計』という文字を入れませんでした。
そんな『ささりな計画工房』がこれまでに手掛けた仕事などをまとめています。
※投稿は順不同です。
うつろいの記憶、音のたわむれ
~杉山小児科医院 meets マンドリン音楽~
日 時:2013年11月16日(土) ←イベントは終了しています
場 所:登録有形文化財 杉山小児科医院
出 演:大西功造(マンドリン)、西村友里(ピアノ)
料 金:2,000円(前売・当日とも)
主 催:一級建築士事務所 ささりな計画工房
私が事務所を開設するにあたり、やってみたいと思っていたことのひとつが、『歴史ある“建物”や“まち”』と『人』を『音楽』でつなぐということ。
『うつろいの記憶、音のたわむれ』と銘打ち、次のような企画内容としました。
掲げたキャッチコピーは、こんな感じです。
杉山小児科医院は、私が子どもだった頃も含め、我が家が3世代にわたってお世話になってきた、思い入れたっぷりの医院でした。
この医院は後に、登録有形文化財に指定されることとなります。
閉院後はサロンとしての活用を模索されていることを知り、多くの人に末永く愛され親しまれる建物であってほしいとの思いから、演奏会の第一弾は是非ここで行いたいと決めていたのです。
演奏については、マンドリン奏者の大西功造さんに出演をお願いしました。
私が短期間ながらもマンドリン(正確にはマンドラ・テノール)のレッスンを受けていたという、実にかすかな縁だったのですが、快く引き受けてくださり、『医院が建設された同時期に作曲された楽曲を演奏してはどうでしょうか?』との提案もいただきました。
集客に不安がありましたが、フライヤーの作成と配布、ポスターの掲示、SNSでの告知、報道各社へのプレスリリースの実施、友人・知人への宣伝など、考え得る限りで出来ることはすべてやってみました。
有難いことに、奈良新聞さんが演奏会の記事を開催当日に掲載してしてくださり、それを読んで来場された方もいらっしゃいました。
おかげさまで当日は満席となり、盛況のうちに演奏会を終えることが出来ました。
演奏された楽曲は次の通りです。
当日こそ友人に手伝ってもらいましたが、それ以外の準備はすべて私一人でやることにしていたので、気苦労が絶えませんでした。
当初はこの企画について、「数年に1回くらいのペースで開催できれば御の字かな」と思っていたので、プレスリリースには『第一弾!』と書いたのですが、「演奏会を成立させることはなかなか大変だ」ということが分かったので、その後、演奏会の開催は出来ていません。
当時のことを振り返ると、反省点や改善点は多々ありますが、本業が本格稼働する前に、純粋にやりたいと思ったことを実際にやってみることが出来たのは、とても良い経験だったと思っています。