#麒麟がくる いよいよ最終回

 帰蝶様の中の人の草のせいで色々あり、世を蔓延る感染症のせいで遅れが生じたりして紆余曲折が多く存在した、NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」がいよいよ、2月7日の日曜日夜に最終回を迎えます。

 前作、東京オリンピックを描いた「いだてん」が個人的にかなりハマった作品で、最初はどうせ時代劇に戻ったんでしょ?とアンチテーゼ気味でしたが。何を何を、かなり奥深い作品と感じてしまって、ほぼ毎週見ています。

 主君に下剋上を起こした本能寺の変の首謀者・明智光秀をメインにした作品。明智光秀の青年期まではかなり謎が多いということですが、そのおかげで自由気ままに設定をして脚本されたようで。でも、全体的に歴史的事実は踏まえながらも、登場人物の深層心理にかなり脚色をされていて非常に面白い作品だったと思います。

 明智光秀も反逆者レッテル扱いされている事実から、世に平和を訪れるよう「麒麟がくる世の中になるよう」に奔走する存在になっていて。中でも個人的に感銘しているのが、「第六天魔王」と恐れられた織田信長の別の一面。

 演じている染谷将太さんが幼い感じを受けるのもそう感じるところもありますが、完全に「誰かに認めてもらいたくて動いている」存在になっている。妻になった帰蝶(濃姫)に認めてもらいたくて美濃と戦ったり、十兵衛(明智光秀)に認められたくて「麒麟がくる」世の中に変えたいと動いたり、京の帝(天皇陛下)に認められたくて畿内に攻め入ったり。

 「第六天魔王」と言われた振る舞いも、実はそういう「認められたい」の裏返しになっていて。影ながら幼稚性も持っていて、十兵衛など気の知れた家臣はそれを知ってても、それほどの間柄である秀吉などにはその姿は見せてない。

 そういう別の深層心理を与える「設定」を見た上で、歴史事実を追うのも楽しい部分もあります。めちゃくちゃ面白い。

 また、信長のような「承認欲求」という部分は、今のSNS全盛時代を物語っているような気がして。誰かに認めてもらいたいから、無理をしたり、幼稚になったり、気が変わったり、鬼になったり。そういう今の時代の鏡になっている作品だなぁ~と感じる部分もあります。

 あと、擦れ違い部分とか面白い。自分はこう思ってても、あいつは違うこと考えているとか。アンジャッシュのネタですね。渡部さんお元気かな?

 「大河ドラマ」というヒツジの皮を被った「現代ドラマ」だなと感じたりしています。

 明智光秀が、本能寺の変に至る原因になったのは・・・というのが最終回前までに色々滲み出ているのが面白い。紆余曲折のあったお話の上に、2月7日の最終回を迎えます。最終回が本能寺の変になるとは考えてなかったです。個人的には秀吉と戦った天王山が最終回のメインになると思っていた。そうじゃなく、本能寺の変がメインになるんだなと。

 色々、楽しみです。(^ω^)