見出し画像

Slowhand / Eric Clapton(1977)


僕がこの懐かしいアルバムを聴くときは、必ずB面1曲目から聞くことにしています。このアルバムは、A面の最初の3曲「Cocaine」「Wonderful Tonight」「Lay Down Sally」がシングルカットされ、3本柱あることに疑い有りませんが、僕にとって最も記憶に残る曲と言ったらB面1曲目の「The Core」になります。

僕は今から46年前17歳の時に初めてクラプトンを観ました。彼の3度目のジャパンツアーで1977年10月1日、場所は大阪フェスティバルホールです。今もその時のチケットは手元にあるのですが、大阪のウドー音楽事務所?に千円札4枚を握りしめ、事務所のおばさんと座席表を一緒に見ながらどの席にするかのやり取りしたことを思い出します。当時はまだどちらかといえばニッチなファン層が中心だったこともあり、運よく前から8列目で見ることができました。実はこのアルバム「Slowhand」がリリースされたのは、その年の11月25日だったのですが、ライブのオープニング曲は「The Core」でした。クラプトンのブラッキーから繰り出されるアップビートで力強いリフのあと、突然ラテン系かなって思うような女性が、クラプトンの横でリフに合わせ歌いだしました。その人は、後にこの曲の共同制作者でもあるマーシーレヴィ―(女性ボーカル)と知りましたが、ギター、リズム、ボーカルが束になって迫ってくるエネルギーに一曲目から圧倒された事を思い出します。なので今でも最初に聴きたくなるのはやはりこの曲です。恐れずに情熱に従うこと、その原動力は心の奥底にある事を歌った曲であるとは、その時は全く知りませんでしたが、ステージでのパフォーマンスのパッションは歌詞がわからずとも伝わって来たことが印象的でした。

全くの余談ですが、昨年(2022年)サザンの原坊が久々のソロアルバムを出して、その中に「スローハンドに抱かれて」という曲があります。桑田さんと原坊の出会いのきっかけとなったクラプトン愛満載の曲です。そのMVが最高です。遠藤憲一演じるバツイチおやじと森田想演じるまじめだけどロックにのめり込む娘の何気ない日常の風景にほっこりします。僕はマヨネーズをあんなにかけませんが、野球観戦とロックは大好きです。


いいなと思ったら応援しよう!