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XP祭り2023 ビブリオバトル
XP祭り2023。ビブリオバトルでは6冊の本が紹介されました。今回は「アジャイル関連本」。本人が「アジャイルの本だ!」と言えばOK。ビブリオバトルで紹介された一部を記載します。
ビブリオバトルの公式ルールに則って、
・発表5分で強制終了
・2分間の質問タイム
で進行。
1.『プログラミングの心理学』
50年前から変わらないソフトウェア開発の現場あるある本。
登場する道具は古いものもある。例えばパンチカード。
人に焦点を当てているところは色あせていない。
2.『スクラムの拡張による組織づくり』
スクラムチームを回している全ての人にお勧め。
解釈しやすく著者の経験の裏付けもある。
スクラムマスター業の足掛かりとして活用できる。
3.『庭のかたちが生まれるとき』
ソフトウェア開発を連想させる章立て。
・設計図とは何をしているのか
・バラバラのものを結びつける
・作る行為を促すもの
設計図に沿って作り上げていくなかで庭師は「してください」ではなく「試してみて」と言う。試しながら作り上げていくプロセス。
4.『Thinking Baseball 甲子園優勝』
伝統的な高校野球界に変革を起こしていく。髪型のように固定観点にとらわれがちなことに思考停止せずチームで合意する。監督の指示を待たずに自ら行動する。選手の主体性を延ばして自己組織化する。
5.『時間の比較社会学』
共同体によって時間の捉え方が異なる。
(1)直線的で不可逆。「10時に集合してこれをやろう」。
(2)反復的で可逆。「次のデイリースクラムでこれをやろう」。
ウォーターフォールの人月とアジャイルの相対は時間のとらえ方が違う。
6.『星を継ぐもの』
「月での発見」はありえないものだった。難解なプロジェクトに取り組むダン・チェッカーが直感を信じて調査に臨む。アジャイル開発を追体験できる本。
投票トップは『時間の比較社会学』。そういう捉え方もあるのかという新たな気付き。それと『庭のかたちが生まれるとき』を読んでみたいと思いました。『星を継ぐもの』はジェイムズ・P・ホーガンのSF。今年の冬に続編が発刊される予定です。このシリーズは全て読みましたが、改めて最初から読み直したい本です。
発表者のみなさま、熱い思いを込めた紹介ありがとうございました!