英語の本で泣いた / Life on the Refrigerator Door 20240913
本投稿の要約
・Life on the Refrigerator Doorという本を英語で読んで泣いた
・この本は、シングルマザーの母と娘が、冷蔵庫に貼ってあるメモでやりとりする話。
・英語力が上がったということか?
読書が好きです。
星新一さん、恩田陸さん、森博嗣さん、綾辻行人さん、辻村深月さん、伊坂幸太郎さん、桜庭一樹さんなどが好きです。
せっかくアメリカにいるので、英語で本を読みたいと思っていますが、難易度や内容が合うものを選ばないと、普通に飽きて寝る。
今回読んでみたのは、以下の本です。
Life on the Refrigerator Door Paperback by Alice Kuipers
https://www.amazon.com/Life-Refrigerator-Door-Alice-Kuipers/dp/0002006804
内容
内容としては、シングルマザーの母と娘が、冷蔵庫に貼ってあるメモでやりとりする話。二人は仲が悪いわけではないけど、特に母が多忙なため、二人で一緒に家にいる時間がなく、冷蔵庫のメモでやりとりしている。最初の方は、
・スーパーで買ってほしいものリスト
・ウサギに餌をやってほしい
・お小遣い渡すの遅れてる
といった他愛ない内容がつづられているが、そのうち、彼女たちの境遇に大きな変化が訪れる。
特徴
はっきり言って、ストーリーとしてはベタだと思うのだが、直接的に何が起こっているかというのは描写されないので、メモのやり取りから彼女たちの生活を想像する余地があり、独特の雰囲気が楽しめる。
英語学習面での特徴
<メリット>
・メモなので、1パートが短くてよい。長文を読んで疲れるということがない。
・話者(=メモを書いている人)が2人しかいないので、だれの発言なのかで迷ったり、地の分の長文説明を読むといった苦労はない。
・英文も割と簡単だと思う。
以下ネタバレ含む
改行
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・ストーリーがベタ。人が死ねばそりゃ感動話っぽくなるよね。(※クラナドアフターが泣きゲーという文脈でもてはやされていたことに反感を持っていた者の感想ですので、あまり気にしないでください)
その上で
・つまるところ、忙しくしてたお母さんはいつの間にか乳がんになっていて、髪の毛も抜けてしまって、最終的には死んでしまう、という話です。
・この話を読んで、最後、号泣とまではいかないが、ウルっと来てしまった。
・自分の英語力が上がったのだろうか?
・おそらく、英語のみの映画でも泣くことはできるだろうが、それは映像の効果という気がする。
・純粋に文字だけで、涙することができるというのは、英語力があがった証左ではないだろうか?
・一方で、この作品の「冷蔵庫メモ対話形式」というのは、英語読解力が低くても色々な情報をくみ取れるスタイルである。
・例えば、母親が調子が悪くなってから、母親のメモが短いときが続くと「ああ、体調が悪いんだな」とわかる
・そして、「病院に行く」だの「化学療法が」だのといった内容の短いメモが続いていたなかで、突然長文が来ると「これは最後の力を振り絞って娘に書いたメッセージなのではないか」といった、推察が可能である。
ということで、「冷蔵庫メモ対話形式」は文章の内容だけでなく、周辺情報でいろいろと情報伝達できるスタイルなのかもしれない、と思ったのでした。
今後
英語力の面で言えば、感動できたので、次は、英語の官能小説で興奮できるか? ではないか。
いや、割と真面目に。