クラス決め vol2 第11話
少年の家の結論はまた次回に
説明会が終わり、アンケートの結果が各家庭に送られた
ここは少女の家、母親は少女を呼んだのであった
じょうや~、おいで
なあに?
今回は人数調整しないって、よかったね
希望のクラスに決まったよ
え、本当?
やったね、ついていたね
ほ、よかった
頑張っていたもんね、
うん
そう、この少女は説明会の時も質問して参加していたのだ
~~~~~~~~~~~~~~~説明会の回想
他に質問のある方は?
それでは、そちらの方どうぞ
「恋愛禁止条例」についてお伺いします
私にとっては、レンアイはまだ早いと思うのですが、どのような内容なのですか?
お付き合いを申し込まれて、悩んでいる方もおられるそうですが、どのように取り組まれていますか?
おお~
と言う感心した声と、くすくす笑う声とが混じった
少女は心の中で言っていた
“お姉ちゃんだってお手紙もらって悩んでいたんだからねっ!”
お答えします
条例、というのはあくまで呼称であって、特に法的な根拠はありません
もし、ご両親が在学中のお付き合いは避けておこうとした時、予め担当者にお伝え頂ければ、交際はお断りできるという不文律です
これを通称「恋愛禁止条例」と呼んでいます
規定と定まった訳ではありませんので、もし、特に娘さんが許可した、ご両親の許可が出たならばその限りではありません
それでは、実際に適用されたケースはあるのですか?
本校ではないのですが、他校では1件お聞きしております
わかりました、ありがとうございました
少女が選んだのは、受け答えもさることながら、授業が身に着く教師であった
【最終回に続く】