コンサル未経験中途が1年間のサバイバル生活で感じたこと
皆さま、ごきげんよう。
コンサル界のドブネズミことささもです。
長いようで短かったコンサル1年目がようやく終わりを告げました。
1年前が本当に遠い過去のように感じます。
明日からサバイバル生活2年目が始まりますが、その前に備忘録としてこの1年を振り返りたいと思います。
正直、どんな形式でまとめようかと悩みました。
ですが、ダラダラと感情を吐露してもしょうがないので、3つの章立てで構成することにしました。
1. 入社前に気になっていた事と入社後の答え合わせ
2. コンサル未経験中途入社が心がけたいこと
3. 最後に、これから入社する人に伝えたいこと
さて、前置きが長くなったので、そろそろ本題に入りましょう!
1. 入社前に気になっていた事と入社後の答え合わせ
まず、弊僕がコンサル入社前に気になっていた事とその答え合わせをQA形式で10個ピックアップしてみることにしました。
想定通りだった事もあれば、想定の範囲外だった事もあります。
もちろんn=1なので弊僕の感じたことが全てとは全く思いませんが、そこまで芯はズラしてないと思ってます。
Q1. 労働時間は長い?
A.半分YESです
プロジェクトによる前提ですが、コンサルと聞いてイメージするような長時間労働プロジェクトは現実としてあります。
弊僕の場合、これまで3つのプロジェクトに従事しましたが、1回だけデスマーチプロジェクトに当たりました。
その時はオフィスとホテルを行き来する生活や、終電で帰った後レビューを受けて修正する、そんな生活を送ってました。
マネージャーがホテルを予約したけど、結局オフィスで一夜を過ごしてホテルの予約が自動キャンセルになった時は笑いました。(もはやそんな事が面白いくらいにはなにかが狂ってたと思いますw
Q2. 希望するプロジェクトにアサインされる?
A.NOです
語弊がないようにお伝えしたいのですが、やってみたいプロジェクトへのアサインを希望する事は可能です。
ただ、その時の案件とリソース状況に大きく影響されますし、希望するプロジェクトにアサインされることに固執して、アベイラブルになり続けるのも心象が良くないです。
なので、生き残ることを最優先で考えた際は、まずは貢献できるプロジェクトを選ぶのが絶対良いと思います。
コンサルはプロジェクト毎に都度メンバーが変わるギルド形式の働き方ですが、その裏側では優秀なメンバーを囲うような動きがあります。
そのため、信用残高があれば、チャンスを掴み損ねてもまたチャンスを貰えますが、ない状態で掴み損ねると二度とチャンスを貰えない事がよくあります。
弊僕の観測範囲でも、上記のパターンになってしまい、水が合わないと言いながら辞めてしまった人を何人か見ています。
なので、チャンスが転がり込んでくるまでは力を示して虎視眈々と待ちましょう。
Q3. ファーム内の人材は優秀か?
A.半分YESです
大量採用の流れを受けて、ドブネズミである弊僕を筆頭にザコ助も潜り込んでるのが実態です。
なので、優秀な人と出会えるかはほぼ運だと思いますが、信頼できるメンターと出会えるかが成長角度に大きな影響を与えます。
なので、自身のロールモデルとなる人に出会えるまで、いろんな人と一緒にプロジェクトを回していく中で自身のコンサル像の解像度を上げていきましょう。
出会えたらその人となるべく長く働けるように立ち回るのが良いと思います。
Q4. 詰め文化はある?
A.残念ながらYESです
上司から詰められる事もあれば、クライアントから詰められる事もあります。
まぁ、「詰められる」をどう解釈するかですが、「追求される」が正確かな、と思います。
理路整然に淡々と「なぜか?」を説明させられるイメージでしょうか。
怒鳴られるみたいな事はないのでそこだけはご安心ください。
Q5. リモートワークが多い?
A.YESです
弊僕自身これまで出社した事はあまりないです。
おそらくクライアントから要望を受けるか、コミュニケーション密度を高めたい時ぐらいしかオンサイトはないと思われます。
あくまで弊僕の考えですが、一昔前はなるべく出社しやすいよう都心に住むのが効率が良いとされてきましたが、いまは比較的自由な場所で暮らしていいと思います。
弊僕の周りも遠くに住んでる人が多いです。
Q6. 人間関係は淡白な人が多い?
A.YESです
プライベートに干渉される事はほとんどないです。ほぼ全ての人が一定の距離を保つコミュニケーションの取り方をする傾向にあります。
おそらく人材の入れ替わりが多い事も要因だと思います。
あとは、よく居酒屋で見かけるような愚痴る人も少ない気がします。
これはリモートで雑談する機会が減ってるというのもありますが、おそらく他人に不満をぶつけてストレス発散する精神性の人が少ないのだと思います。
なので、ストレスを溜めないように社外でストレスの吐き出し口を確保するのが良いと思います。
弊僕の場合はキックボクシングで解消してます。最悪ぶん殴って辞めてやるの精神ですね。絶対真似しないでください。
Q7. 高学歴な人が多い?
A.おそらくYESです
弊僕の周りだけかもしれませんが、ぶっちゃけそういったトピックスになった事はないです。ので、学歴を気にする人は見ないです。
ただ、帰国子女や元大企業の人がゴロゴロいるので、相対的に高学歴の人は多いと思います。
現在は比較的学歴のハードルが下がっていると聞きますが、弊僕よりも低学歴の人はそうそういないと思います(自分で書いてて悲しい。。
Q8. ロジカルシンキング、ドキュメンテーション、ファシリテーションのうちどれが一番重要だと思う?
A.ロジカルシンキングです
ロジシンが業務の全ての起点になると思います。
ロジシンがないと、不足する原因がなにかを考えることも、それを補うためのアクションを起こすこともおぼつかない事が多いです。
弊僕の考えとしては、論点設計と仮説構築の精度を意識的に改善する事で仕事の質がグンと高められると感じています。
Q9. 人間的にどんな性格の人が多い?
A.性格はコンサルだからという事はなく、多種多様な人がいますが、総じてタフな人が多いです
というか、タフな人しか生き残っていないというのが適切かもしれません。性格的な事は一般的な企業と同じで合う人と付き合えばよいと思います。
Q10. 有給取れる?
A.半分YESです
クライアント商売なのでクライアントのタイムラインに合わせて休暇を取ることになります。
もちろん自分の都合で取れない事はないですが、常識の範疇が良いと思います。そこは一般的な企業と一緒ですね。
あとはプロジェクトの切れ間に取ることが多いですね。
プロジェクトが終わると次のプロジェクトが始まるまで1週間ぐらい猶予があるので、プロジェクトが終わったら、旅行でもしてリフレッシュしましょ。
弊僕はメリハリをつけたいタイプなので結構性に合ってます。
2. コンサル未経験中途入社が心がけたいこと
もし弊僕が一年前に戻れるとして、心がけたいことを3つピックアップしました。(もちろん他にもたくさんありますけどね。)
①別競技に転向したと考える
これまで培ったものとは別のスキルが必要になると思ってください。
弊僕のようなドブネズミは別として、コンサルに入社する人は前職でも活躍していた優秀な人が多いと思います。
ですが、そんな皆さんもほとんどの人が立ち上がりに苦労します。
それはコンサルファームの人間はロジシン、ファシリ、Officeスキルなどのコンサルに必要な筋肉(スキル)が異様に発達しているからです。
未経験中途として入社して、最初から彼らと同等レベルのスキルを持ってる人はほとんどいないです。
正直、新卒3年目にも歯が立たない現実に直面することになると思います。
なので、そこは所与のものとして受け止めつつ、コンサルに求められる基礎スキルのビルドアップに粛々と取り組みましょう。
以下、コンサルスキル関連で、弊僕が入社して以降気づいた点をまとめてますので、ご参考ください。
②中途だから貢献できる事でポジションを確保する
一方で、未経験中途もプロパーにはないものを持っています。
それは別業界で培った専門性です。
プロパーの専売特許であるユーティリティなスキルでは敵いませんが、専門性でバリューを出す事が可能です。
そこは自信を持ってください。
というか、最初はそれしか持っていないので専門性をスパイクにしてサバイブしましょう。
もちろんコンサルスキルを学ばなくていいと言ってるわけではないので、それもしっかりと学んでいきましょう。
個人的には第二新卒の場合、専門性という観点も弱くなるためプロパーの下位互換になってしまう可能性があると思ってます。
第二新卒でコンサル入社を考えている方はご留意ください。
③ガッツという名のチャームで勝負する
淡白な人間が多いとはいえ、結局は人間です。
チャームがある人間はやはり優遇される傾向にあります。
なにもゴマを擦れと言ってるわけじゃなく、一生懸命働く事でチャームを出しましょうって話です。
ガッツがある人は万国共通で好かれます。
そして、頑張ったで賞はありませんが、頑張ってる人は周りが助けてくれます。
カッコ悪くても、泥臭くサバイブしていきましょうよ。
てか、弊僕自身そういう人も見てもカッコ悪いと思いませんし、絶対助けになりたいです。
3. 最後に、これから入社する人に伝えたいこと
メッセージは1つだけです。
それは、「せっかくコンサルに入社したんだから、得られるモン全部、貪欲に得ていきましょう」って事です。
みなさんはコンサル業界に足を踏み入れようと決意したときは、どんなモチベーションでしたか?
人それぞれだと思いますが、「やってやるぜ!」というマインドを持っていたのは共通ではないでしょうか?
それなのに、入社後つまらないプライドが邪魔したり、できない自分に絶望して成長のチャンスを潰す人が多くいます。
でも、そんなのもったいないです。
コンサルでは素晴らしいクライアント、同僚やファームのノウハウを通じて成長できるチャンスが常に眠っています。
コンサル業界はお世辞にも決して楽な業界とは言えない、と思います。
でも、そんな業界を自ら選んで入社したわけですから、自分を最大限成長させる事に全力を尽くしましょう。
最後に弊僕の好きな漫画の一つ、灼熱カバディの名言を掲載しておきます。
このnoteがこれからコンサル業界を目指す人の一助となれば幸いです。
今回はこんな感じで終わろうと思います。
ありがとうございました。
◆読んでいただいた方へのお願い
・n=1の景色なので、あくまで参考程度に捉えてください。
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