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【入社10か月で感じたこと】MECE編

皆さま、ごきげんよう。
コンサル界のドブネズミことささもです。

入社〇か月シリーズを更新するのは、数か月ぶりでドキドキしますね。
今この瞬間までなんとかサヴァイブしてます。
明日も生きているかはわかりません。
生きている内に好きなことやろう(何の話?

さて、今回はコンサルマンが大好きなMECEに関して書いていこうと思います。
対象はこれからコンサル業界に入りたい人、入る人に向けた内容なのであしからず。

なお、ケース面接で求められるMECEではなく実務の所感としてお伝えするので、ケース対策とは別物と考えてください。

そもそもMECEとは何か?

MECEとは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveのそれぞれの頭文字をとったものです。
読み方は「ミーシー」ですね。(「ミッシー」って呼ぶ人もいるらしいけどみたことはない。)

それぞれの意味は下記です。

Mutually(相互に)
Exclusive(重複せず)
and Collectively(全体として)
Exhaustive(漏れがない)

要するに「モレなくダブりなく」という意味です。

具体例でいえば、性別、年代別などが該当します。

性別を例に挙げると男性グループと女性グループに分けた場合、相互に重複する人はおらず、全員を網羅しています。これがMECEということですね。
はい、みなさんにはこれ以上の説明は不要だと思います。

MECEはピラミッドストラクチャーでいうところの横の論理構造にあたります。

コンサルといえばロジカルシンキング。ロジカルシンキングといえばMECEみたいなとこありますけど、それ以外の論理構造も当然あります。

ピラミッドストラクチャーの縦の論理構造はWhy So・So Whatがありますよね。(ここでは割愛しますがどこかで語りたい。)


MECEって実際に仕事で使うのか?

こっからが本題ですが、皆さんが気になっていることは「ぶっちゃけMECEなんて実務で使うの?」ってことだと思います。

結論からいうと、実務でも使います。

しかし、ケース面接のようにピラミッドストラクチャーを書き出す行為というよりは、無意識レベルの思考法としてMECEを習得しているって感じでしょうか。

もちろん成果物の中にピラミッドストラクチャーやロジックツリーなどフレームワークを元にした、"形あるもの"として登場することはありますが、常に登場するわけではないです。

とはいえ、コンサルタントは常に思考する生き物なのでその中でMECEが拠り所になることが多々あります。

当たり前すぎる話に怒らないでほしいのですが、コンサルタントは己の感性で勝負するアーティストではないです。
クライアントから問題解決のために雇われたビジネスマンです。

ので、出した解には常に根拠が求められます

例えば、「AとBのどちらが良いか?」というシンプルな問いがあったとします。
その際、「なんとなくA。」というコンサルタントがいたらクレームがあったうえで、プロジェクトからも外れる未来が見えます。未来最高!

そのため出した解にも、聞き手にとってなんらかのロジックが通っており、「腹落ちする。」「満足できる。」ということが重要です。

なので、上司からのレビューでも網羅的に検討した痕跡がなければ「うーん、MECEっぽくないよねぇ」というような指摘を受けます。

ここで思考の拠り所となるのがMECEなのですが、厳密にはMECEっぽく整理するということです。


MECEっぽいを大事にする

MECEっぽいとはなにか。

弊僕も入社時は勘違いしてたのですが、抜け漏れなく構造化すること自体にそこまでバリューはありません。

それだけならまだしも、精緻に構造化することに執着しすぎると、情報量が増えて煩雑になったことで大事な論点を外してしまうこともあります。

整理することはプロセスであり、解を出すことが目的なので、構造化自体は不要な情報は削り込んでMECEっぽい粒度であれば十分なわけです。

なので、実務としてはMECEっぽく整理しつつ、意味のある論点に注力するという視点を持つことが重要です。

そうすることでリソースも節約できますし、わかりやすさにも繋がっていきます。

関連するテーマでは「論点思考編」がありますので、未読の方は是非読んでいただけると幸いです。


関連書籍紹介

最後に関連書籍を紹介します。

照屋華子さん、岡田恵子さん著の『ロジカル・シンキング』は、弊僕が読んだ本の中で最もMECEに関して詳細に記されてると思います。


元ADLの高田貴久さん著の『ロジカル・プレゼンテーション』です。MECEに限らず、ロジシンを中心にコンサルに必要なスキルを横断的にまとめています。


『考えるエンジンちゃんねる』で有名な高松智史さん著の『フェルミ推定の技術』です。一般的なケース面接対策本というよりは実務で使える生きたフェルミ推定が解説されている印象です。


最後は言わずと知れた安宅 和人さん著の『ISSUE DRIVEN』です。MECEに限らず、ロジカルシンキング全般に関して記されている名著です。


ということで、今回はこんな感じで終わろうと思います。
ありがとうございました。

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