【30】もの書きのはしくれ
台風一過。
自然相手に手も足も出ないんだが、わずかな学びはある。(2018.10.1記)
「もの書きのはしくれ」
取材先で「ライターになるには何かの資格や免許がいるのか」と、よく聞かれる。こちらは素朴な疑問として受け止める。
名乗ってしまえば誰でもライターになれる世の中。ライターも、一緒に現場にいるカメラマンも「免許や資格なんてないよ」と答える。
「どこで勉強したのか」という質問はカメラマンにはあっても、ライターが聞かれることはあまりない。カメラは機材や照明テクが伴うけれど、ライターは文章が書けるとか、文章が上手とかで、技術的なことを質問されるまでに至らない。
「読書感想文、苦手だったんですよ」というエピソードもよく聞くけれど、私もあれは得意な方じゃない。
取材側なのに、取材される側になっていることもある。
「どうしてライターになろうと思ったのか」という質問も多い。
答えはシンプルでとても簡単だから、話していても面白みがないので、もの書きのはしくれとしてそろそろ脚色したい。