イギリス国防省Twitterは何を発信し?どう受け止められてきたか?
イギリス国防省はウクライナ戦争以降、積極的に戦況や支援内容をSNSで発信しこの記事を読まれている方も多いだろう。ではイギリス国防省のTwitterアカウントはどう発信し、受け止められてきたかについて今回もゆるっと分析を行いたい。
1.発信・支援へのさすがの評価
まずはイギリス国防省が発信し、反応があったキーワードを見ていく。
ご覧の通り、「support」や「training」といった支援のキーワードが大きいのがわかる。またほかのキーワードでも支援を行った武器「challenger」「starstreak」といったキーワードも大きい。イギリスは今回の戦争で相当な支援を行っているが、それに対する反響が多いことが見て取れる。
つづいて反応の種別とポジティブ/ネガティブを見ていきたい。
総じてリツイート(オレンジ色)が多いのがわかる。またそれが下のグラフのポジティブな反応(緑色)と連動していることも注目だと感じる。例によってポジティブ/ネガティブは分析ツールの辞書によって自動ふるい分けされるので100%信頼できるものではないが、こうやってグラフで分かりやすく傾向が出ているのは大きい。
また、リツイートなど反応を行っているユーザーの中で居住国がわかるもののみの割合は下記である。
こうしてみると、イギリス国内だけでなくアメリカ、そして日本や当事者国であるウクライナも多いのがわかる。また、ドイツやフランスといった英語圏でない国も多いの注目できる点だ。
なお、リツイートしている人の回数や重みづけはツールで自動化できないので割愛するが、順に「イギリス政府関係」「アメリカ政府関係」「英語系メディア」「ジャーナリスト」といった順であった。こうした点でも広く世界中から情報源として評価されていると感じる。
2.国民に寄り添うと情報減としての価値の両立
それでは続いて、どういった投稿がイイねやリツイートが多かったのか見ていきたい。
こうしてみると差があることがわかる。イイねが多かったのは実は女王崩御に関する活動が上位を占めた。一方でリツイートが多かったのはウクライナ関連である。(どれも今日の投稿になるが、おそらく分析ツールで一定のスコア以上は日付順になっていると思われる・・・)
イイねの多かった投稿を見ると、国民に寄り添う形の投稿をきちんと丁寧にしていると同時に、最新の情報も発信しているのを感じた。
3.日本は何を参考にできるのか?
正直イギリス国防省のTwitterは流石というしかないし、ここまでうまく使っている政府関係アカウントも世界的にも少ないのではないかと感じている。また、国際活動が日本の防衛省・自衛隊は少ない分参考や真似をするの限られるだろう。
しかし、イギリス国防省のツイートをみていると「情報源」として「情報の新しさ」「情報の貴重さ」をちゃんと発信できているよう見える。日本でも記者会見や記者からのインタビューだけでなく、Twitterで(メディアや専門家が)十分発信価値のある情報は何か?という視点でSNS活用が必要なのかもなと感じた次第。