「おやこ見習い帖」へのご感想をいただきました!(12)
引き続きイタリアはトリエステにおります☆
…が、なんということでしょう。3日前に私と夫がコロナ陽性であることが判明しました!
幸い軽症で、症状もほとんどないのですが…(どうもだるいな?と思って念の為チェックし発覚)。ベネチアのバスが怪しい…(泣)お陰で義母に会いに行けずにおります。息子と義家族は皆無事で、うつさなくて良かったとそれだけは安堵しています。
早く陰性になってくれ…(泣)
そういうわけで、スーパーと屋外レストランくらいしか出かけておりませず。
あ、そうそう、前々回の記事にてご紹介した例のトリエステ名物、ピンツァとプティッツァというお菓子を購入しました。プティッツァはぐるぐる巻いた細長いお菓子で、中に詰め物がしてあります。
ピンツァ(Pinza)はズシッとしたスポンジケーキ状のお菓子で、プティッツァ(Putizza)はナッツやらフルーツやらの詰め物が入っています。
しかし、こちらは義母に贈ったため、別の店で買い直しまして…
手前のカラフルなものもトリエステ名物。奥の平たいものがピンツァです。2ヶ月もつので、米国へ戻ってから食べようかなぁ。
今日は屋外レストランにてランチ。デザートに食べたのはパスティエーラというナポリの伝統菓子です。これは小麦を発酵させた後、牛乳などで煮てリコッタチーズやオレンジピールなどを加えて焼いたナポリ特有のものだそう。
プチプチしつつもクリーミーという面白い感触で美味しい♪冷やすとなお美味です。
お菓子ではありませんが、前菜のマグロのタルタルが美味しかった!ソースもとっても美味しい。マスタードと何かフルーティなものが混じっていた…気がする…。
さてさて、交流させていただいている小鳥遊さまが、「おやこ見習い帖」へご感想をお寄せくださいました。
本当にありがとうございます!
小鳥遊さまの、青馬の心情に寄り添ってくださるご感想にあたたかい気持ちになりました。
親らしい親というものがいなかった青馬には、最初久弥は世界のすべてに等しい存在で、久弥を通してひとつのひとつ世の中の事柄を学び直して行きます。その過程を丁寧に描きたかったので、青馬が久弥に手を引かれて成長する姿を身内のように見守っていただけて嬉しい限りです。
ちなみに、青馬のイメージの一部はバーネット『小公子』のセドリックと、斎藤隆介『モチモチの木』の豆太だったりします。どちらも純粋で可愛い…(モチモチの木は読むたび心で号泣します…豆太偉い…涙)。
また小鳥遊さまが「この物語を読んで1番に思うのは誰かを大切に思うことこそが「幸せ」なんだな…ということです。自分が自分が、と要求ばかりが強くなってしまいがちな現代に生きる私たち。」とお書きくださっておられること、本作のひとつのテーマの部分でした。
愛するとはどういうことか。久弥という青年にとって愛するとは何なのだろうか、それが本作のひとつのテーマでした。
書きながら考えたのは、彼にとっては「与える」ということがそれなのだろうということでした。
諦念を抱き殺伐とした人生を生きてきた久弥が、青馬という存在を得て、与えてやれるものがあると実感する喜び。かけがえのない誰かを幸福にできると感じる希望。それには無二のものがあったはずだと思うのです。
愛し方に正解はないですが、そういう愛することのひとつの形を描けていたらいいな、と思います。
丁寧でお心のこもったご感想、まことにありがとうございます!たいへん嬉しく光栄です。
お読みくださり、改めて感謝申し上げます。