ご縁を切る前に、ひとこと相談する勇気
私は、人に何か物事を相談するのが苦手だと思う。というか、絶対苦手だ。
仕事で何か困ったことがあってもどうにか自分で解決しようとしたり、何か悩みがあっても人に言わずに自分の中で黒いモヤモヤとして気持ちを増幅させたりするプロだったと思う。
自分で言うのも難だけど、良くも悪くも真面目、甘え下手。
そのせいでストレスから来る肌荒れ、過呼吸、暴食して体調不良になったこともあれば、突然職場に行けなくなって、急に退職したことも。
でも最近、やっと「人に相談する」ことを実践できるようになってきた気がするので、そのきっかけを書き残しておきます。
取引先の人にちょっとモヤモヤ
少し前のこと。
仕事でお世話になっていた担当者のメールの文面・伝え方がちょっと癇に障る言い方なのがずっと気になっていた。
別に馬鹿にされたわけでもなければ、けなされているわけではないのはわかるけど、言い方がイラっとする…
そんなことが続いていたら、無意識のうちにその仕事のメールチェックがどんどん遅くなるように。
仕事がどんどん溜まって後ろ倒しになって、進行に遅れが出そうになってしまいそうなところまでいってしまって。
「あ、これもうダメだ。辞めよう。」
と思っていました。
そんな時、偶然友人から電話がかかってきて世間話。
話の流れで「いまやっている仕事辞めようと思っているんだよね」と話し、担当者の対応が嫌でストレスで進行に遅れ出しかけたことを伝えたところ、
「そのメールの文面は私も聞いてて嫌だなと思った。
でも、その仕事事体は嫌いじゃないんでしょ?取引先の別の人に一回素直に相談してみたら?」
とひとこと。
たしかに、仕事事体は嫌いじゃない。いまストレスが溜まっているのは担当者の対応だけ。
でもそんなことを相談していいのかな…逆に仕事切られないかな…と不安に。
それに対して友人は、
「素直に伝えて、対応してくれなかったり、万が一それで仕事を切られたりしたらそこまでのご縁だし、もう無理に対応しなくていいと思う。
とりあえず勝手に不安を膨張させないで、一回相談してみればいいじゃん」
と背中を押してくれた。
相談してみた結果
友人に背中を押してもらった私は、取引先の別の方に素直に相談させてもらった。
担当者の言い方が正直癇に障っていること、メールチェックが億劫になり対応が遅れていたことを素直に伝えた。
返事が届くまで、なんて返事が来るかすごく怖かった…。
そして、取引先からの返事は
「いままで気がつかず申し訳ありませんでした。よければ別のセクションで継続してお仕事しませんか?」
だった。
え???本当に????
と、驚きと嬉しさが入り混じって、最初はうまく言葉にならなかった。
こんなにあっさり悩みが解決したこと。
悩みに対して向き合ってもらえたこと。
驚きと嬉しさがコラボレーションした、あの瞬間の感情になんて名前をつけたらいいのか今でもよくわからない。
でも、"相談してよかった"と心の底から思いました。
一歩踏み出して伝えることの大切さ
結果的に、私は現在同じ取引先で、別のセクションで継続してお仕事をさせてもらっています。
正直、前までの自分なら何かしら理由をつけて、ストレスを抱えていたことを言わずに辞めていたと思う。
けれども、今回まず"相談する"という行動をしたことで、自分の想いを素直に伝えて、助けてもらうという経験ができたのは大きな収穫でした。
フリーランスの場合メール1本で契約を終了したり、会社員の場合も退職代行サービスがあったりして、辞めることへのハードルが良くも悪くも下がっていると思う。
けれども、そもそもその縁を紡いだのは自分であって。
モラハラやパワハラがあるならすぐ逃げるべきだけど、そうでないのならまず相談。
せっかく紡いだご縁を簡単に切らずに、もしもまだ学べること、成長できること、一緒に何かを作りあげていくチャンスがあるなら、自分の気持ちを伝えて、ともに歩む方法を考えていくのが大切だなと、今回の件で気がつけたと感じています。
ここまで読んでくれたあなたに感謝◎
ありがとう。