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キャリコンのためのカウンセリングの基本姿勢とコツ【書籍要約】

最近、営業の仕事を始めました。

相手のキャリアアップに関する商品を扱っているので、営業というよりはコーチングやカウンセリングのつもりでお客さんと話しています。

自分のなかで、営業・コーチング・カウンセリングの違い、特に目的までのプロセスの違いをより詳しく知りたい、と感じるようになりました。

キャリアコンサルタントの方に相談したところ紹介していただいた本が、今回要約をする本です。

本の紹介

キャリアカウンセリングの現場で直面する苦労と悩みに,心理カウンセラーが平易に語りかけ,寄り添う。第1部では,相談をより深め有意義にするための基本的見方や考え方,ちょっとしたヒントやコツをエピソードで紹介。第2部では,実践に役立つ代表的な心理カウンセリングの理論と技法を,エッセンスにしぼって概説する。

この本はこんな方におすすめ

・キャリアの相談にのっているが、相手も自分もしっくりきていない感じがある
・コーチングを受けたことがあり、その実践の背景にある理論やそれらの全体像を把握したい
・カウンセリングとキャリアコンサル(コーチング)の違いを知りたい

本の構成

こちらの本は二つのパートにわかれています。

第一部:カウンセリングを有意義にするための基本姿勢やコツ
第二部:心理カウンセリングの理論と技法

一部と二部にわけて要約します。今回は第一部です。

要約

キャリアカウンセリングとは、クライエントが社会で自分の欲求や価値を実現する方法を模索し、実現をサポートをすることだ。

心理カウンセリングとキャリアカウンセリングには重なりがある。それらの中でクライエントから話される問題はひとつながりだ。社会との関わりからみればキャリアの問題となり、主観的な観点からみればメンタルヘルスの問題になるからである。

カウンセリングとは、知的ではなく体験的・情動的な仕事である。例えばクライエントの様子をみて「焦っているね」と伝える場合、重要なことは言葉の内容ではなく、クライエント自身が「自分は焦っているんだ」と認めることにある。

カウンセリングの目的は、クライエントに影響を与えて、考え方・態度・行動・感情を変化させることである。論理的に説得し、提案に従わせることではない。クライエントの行動の背後にあり、行動を決定している心の動きや生き方が、より柔軟に立体的に拡張的に変化することが重要である。

カウンセラーの基本姿勢は、クライエントが「どうしたらいいのかわからない」と言うのであれば「この人はどうしたらいいのかわからないのか」とただ受け取るように話を聴くことである。それはクライエントの話の内容を全肯定することとは異なり、良い悪いという判断はしない。

基本的な姿勢には傾聴も含まれる。傾聴とは、外見は受け身的だが心の中は活発に働き、いろいろな思いが湧いてくるものである。その中からクライエントの助けになりそうなものを表現する。そういった繰り返しのなかで、クライエントの情動(emotion)への接触とそれらをクライエントが表現することを促進し、クライエントは今起きていることを受けとめることができる。

カウンセリングの中で最も重要であり難しいサポートは、クライエントの自己受容である。ある特定の気持ちを否定し、恐れているとさまざまな問題が発生するからだ。具体的にはクライエントしか接触できず、自身も怖くて接触しがたくなっている領域に接触していけるように援助する。

カウンセリングの効果は、良好なラポールが形成されたかに多くが左右される。ラポールの形成のためにはクライエントの感情や情動に注目しながら話を聴くことが役立つ。そうすることでクライエントは共感的に理解されていると感じることができる。またきっと何とかなるといった希望を喚起することも重要である。


後編「心理カウンセリングの理論と技法」はこちら

書いた人

マーケと営業とキャリアコーチングをリモートワークでする30歳。夫転勤で東南アジア2年目🇲🇾🇻🇳 ツイートは仕事と海外生活とメンタルについてまんべんなく。帯同を即決しつつもキャリアを継続する決意をひっさげ引っ越し。冬で就活で激務でウツになった経験から、かろやかに決断しヘルシーに生きるをアウトプットします🏄‍♀️お気軽にフォロミー!

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