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産休1か月のふりかえり
産休に入って1ヶ月が入った。1ヶ月は長く感じた。仕事中とは違って、決まったやることがない。1日1日を自分で組み立てていかないといけないからだろうか。
かといって、真っ白なカレンダーを前に戸惑うことはなかった。夫の海外転勤帯同時代に1年はほぼ無職の期間があったのでそれが良い予行練習なったようだ。
当時「仕事をしていなかったら価値がない」という考えをくつがえすために無職になってみたのだ。
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最初の2週間は、子育てに関する準備をしていた。出産育児グッズのリストアップや産後サポートのリサーチ。Twitterでは双子育児だったり小児科医師のアカウントをフォローしてひたすらブックマーク。Notionにリスト化したり。
入院グッズの準備もした。多胎(双子)妊娠の場合、単胎妊娠よりも早産などのリスクが高い。出産予定日の数ヶ月前に入院する可能性も多分にある。検診のたびに「はい、今からよろしく」と入院を言い渡されないかドキドキしている。
産休に入って2週間。出産前に準備すべきものは買えた。子育て情報を見る・探すことにも飽きたり、気が済んでしまった。
同時に肉体的・精神的に違和感を感じるようになった。肉体的には不意に身体がぞくっとして嫌な感じがする(胎動を感じたときが多い)。
精神的には自分が今までの自分とは違う、もしくは周りに「変わってしまった」と思われているような不安を感じるようになった。
検診の経過は順調。ご飯も美味しく食べられる。夫との関係性も今まで通りで問題はない。自分で認識できるきっかけはない。原因がわからない。それでは解決策もたてられないので、さらに不安になった。
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真っ向からこの不安を取り扱うとさらにまずいことになりそうだと察知した。思考停止で簡単に没頭できるもので時間を埋めつく必要があった。(これも夫の海外転勤帯同中に身につけたスキル)
その結果、11月後半からTOEICと社会労務士の勉強を始めた(本業が人事採用なので)。これは今のところ功を奏している。
勉強を始めると習慣化したくなる。定数・定量の具体的な目標設定をする。その目標に対して正しく努力できるよう徹底的に調べ実行する。
そういった行為そのものも好きな私ではあるけれど、目標やプロセスを具体的にすることをセーブしている。自分にプレッシャーをかけないようにするために。
本来の目的は不安から気をそらすことだけだから、ただただ勉強アプリをぽちぽちやっている。
(物理的なノートや参考書を開くことは妊婦特有の眠気やダルさにとっては大きなハードルなので、スマホで完結できる勉強ツールがあるのはとてもありがたい)
とはいえ勉強していると気分が乗ってきて、産後半年以内にTOEICと社労士試験を受けるつもり。
双子との生活の中で無謀なのではと思うが、実際に生活してみて無理だったら辞めるつもり。そういう節目があることで今の自分にはプラスの働くのでそれでOK。
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勉強を開始した今でも不安はうっすらとある。どうしてか元気がでないときもある。
つわりの原因に「母体の免疫系が胎児を異物と認識しているから」という一説があるらしい。
つわりの時期は終わったが、今まさにお腹の2人が新しいステージに進んで母体とはより異なる個として成長しているんじゃないか。その反動による不安では?と理由を見つけて納得させている。
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12月は一体何が起こるんだろうか。11月は家族以外とはほとんど話さなかった。自分の不安をどう言語化すればいいのかわからなかった。話してみて「何言ってるんだこいつは」と思われるのではと怖かった。
不安の内容ではなく、不安を感じていることを経産婦にLINEしてみて「不安を感じるのは当たり前だよ」と肯定してもらったことでラクになった。
日記やTwitterなどのテキストだけではなく、人と話すというアウトプットが自分には必要なのだなと実感したので、12月は積極的に人と話していきたい。