夢が見れない学生諸君へ
※この記事は学生にこそ読んで欲しいですが、大人にも訴える内容になってます。つまりは、タイトルとは関係なくみんなに読んで欲しいです。
去年の秋田での活動の中で、今まででは考えられなかったような種類の仕事を沢山いただくようになりました。
その中でも、特に予想外だったモノが「学校での職業講話」です。
学校になんか立派そうな大人が来て、今の自分がどうして今の職業に就いているのかとかを全校集会とかで話すアレです。アレが職業講話です。
自分たちが学生たちに何か教える事が出来るのだろうか?というか、教えれるような人生なんだろうか?と、すごく考えさせられました。
最初はマジで断ろうかとさえ思いました。
でも、せっかくいただいた仕事だし、自分達にも何か出来るのであればと思い受ける事にしました。
小学校、中学校、高校、映像を撮っての授業。本当にいろんな所で講話させてもらい、その度に更に考えさせられることも増えました。
その中でも意外だったのは、学生からの質問で「芸人をしていて辛かった事はなんですか?」とか「芸人って儲かりますか?」とか「芸人を辞めようと思った事はありますか?」などネガティブな質問が多かった事です。
これは本当にどの学年どの学校でも必ず一回はある質問でした。
みんな現実的だなー。もう芸人になるっていう事に夢が見れなくなっているのかなー。と、思いました。
もしかしたら、最近のテレビの性質のせいもあるとは思うのですが、芸人=苦労話は聞きやすい質問だったのかも知れません。
テレビの中では売れた芸人も売れるまでにした苦労話を求められ、いくら稼いでいるかなんて絶対言わない。YouTubeの中ではYouTuberがガンガン稼いだ話をして、どんどん豪遊している様を流している。
これじゃあ芸人に夢を見れなくて当然だと思うし、もし自分が今学生でも同じように芸人には憧れないだろうなと思います。
ま、それは全然いいんです。絶対に芸人はオススメしませんので。
問題はそこじゃ無いんです。
これは先生に聞いた話なのですが、最近の子はネットを通じて気になることがあればなんでも『自分一人で調べれる』ようになっているそうです。
それ自体はいいことなんですが、「調べて満足しちゃう」ってことも凄く増えてるみたいなんです。
それは良く無い!芸人に夢がない事はバレても仕方ないけど、夢が見れなくなってるのは良く無い!マジで!
これは何も「夢=芸能」っていう話じゃ無いんです。美容師になりたい、学校の先生になりたい、飲食店を経営したい。なんでも一緒なんです。
どんな職業にも必ず一人前になるまでの「修行期間」はあるし、独り立ちしてからも絶対に「苦労話」はあります。それを先に知っておくのは良いけど、苦労した気になっちゃうのは話が違うじゃないですか。
修行の期間は絶対に辛いです。でも、夢に近づいている実感っていうものも必ずあって、それは絶対に何者にも代えがたい喜びなはずです。
その喜びと苦労を天秤にかけて自分の中で折り合いをつけていくはずなのに、先に苦労だけ知ってしまっては、そりゃあ夢なんか見れなくなってしまうわな!って感じです。
夢を追う、その結果逃げても良いと思う。てか、逃げて良い。でも、逃げるくらいなら最初から追わないってのは、何もしなかったのと一緒。なら、一度でも良いから夢を追ってみた事のある人生の方が良いと思いませんか?
その方がカッコイイと思うね!オレはさ!
で、ここで僕が更に問題だと思うのが『一人で調べる』って事なんです。
夢って人に話すのは恥ずかしいし、なかなか打ち明けられない気持ちは分かります。自分もそうでした。
だから自分一人で調べられるならそれに越した事はないってのも分かるんですが、それによって起きる問題は「苦労をした気になっちゃう」のとは別に「夢を共有出来る友人が作れない」って事だと思うんです。
僕には学生時代から相方がいました。これは本当に運が良い話です。
僕が実際に芸人をこんなに続けていられるのは、周りに同じ夢を見ている友人が沢山いるからです。
たまらなく辛くなって、辞めようかなーと思う日があっても、同じ辛さを抱えてそれを乗り越えている友人の姿は何よりもモチベーションになります。
アイツに出来てオレに出来ないはず無いって思えるんです。
あの毎日毎日徹夜でゲームしてゲラゲラ笑ってたアイツが出来た。ならアイツとオレに何の差があるって言うんだ?って、自分を奮い立たせることが出来るんです。
だから!
学生諸君!!
今すぐ!夢を語って見ませんか!?
君たちには、今その絶好のチャンスが来ているんです。
社会に出ると、会社の中に同年代の人を見つけるのも一苦労です、更に同じ地方出身なんて皆無に等しい。
それがどうです?今、君のクラスには同い年の同じ地方出身の人がこんなに沢山いるじゃ無いですか?
友人を作るのにこれ以上ないチャンスです。
だから、夢を語ってみましょうよ!そうすれば、もしかして「同じ年代」「同じ出身」だけでなく「同じ夢」まで持った一生の友達が出来るかも知れません。
もしかして、まるで同じ夢を持った人はいないかも知れません。
実際、ウチの高校から同じ学年で芸人になった人間は自分達しかいませんでした。
でも、同じ「夢」ってものを持った仲間なら出来るハズです。
僕も同じクラスにいた「バンドやりたい」って言ってたアイツともっと話しておけばよかったって後悔してます。
学生諸君、これからの人生「夢を諦める」チャンスならいくらでもあります。
でも、「夢を見る」最大のチャンスは今です。
もちろん、「夢を見る」のに一番早いタイミングは何歳になったって今なんですから、いつでも良いんです。
でもね、社会に出たらどんどん夢への逆風は強くなって、言いづらくなるよ。今より絶対言いづらくなるよ。
でもさ!学生のうちは何言ったって許されるよ!
犯罪じゃなければ!
だから、現実なんて後回しにして今は思いっきり夢を見てみましょうよ。
〜後書き〜
と、学生諸君へ伝えたいことを書いてきましたが、この記事が直接学生の目に触れる可能性が低いことも知っています。もし、学校関係者の方がいたら是非僕らをまた職業講話に呼んで下さい。今なら、また違った話が出来ると思います。というか、伝えたいことが増えました。伝えたいんです!よろしくお願いします!