マーケティング論 3
■(例)現状どんなコンテンツが、どんなサイトで書かれているか?
・お酒屋さんの例 in EU
https://favy-jp.com/topics/1697
上記は、「sake best 10」で検索した結果です。
素晴らしいことに両方の記事に、「OO」がエントリーしてございます。
(美味しさから考えて当然と思いますが・・)
お客様は、美味しい酒を飲みたいときに、このように検索するでしょう。
その時に、検索結果で出てくるか、出てきた時に知りたい情報が入っているか、が次の行動を決定づけます。
今回の記事、素晴らしいですが、
・価格
・価格の正当性
・どのように買うのか
・どのように今自宅で飲めるのか
・他の人はなんと言っているか(評価)
・その評価の客観性、レピュテーション
の点で不十分と言えます。
そのほか調べても、満足のいくコンテンツは見当たりませんでした。おそらくフランス語でも同様でしょう。
なぜか?
・英語・フランス語・EU圏の文化圏の方の中で、日本酒に関して詳しい人が少ない
・英語・フランス語で記事を書くインセンティブが、本気で世界進出を狙っていない多くの日本企業にはない
・トラフィックのためには、自社のPRだけでなく、純粋にお客様が知りたいことを書く必要があるが、その意味が理解できない、時間がない、リソースがない、何を知りたいかわからない・・・
今回のコンテンツマーケの真髄は、
「純粋にお客様が知りたいことを書く」
ことにあります。
けれど、実践している会社は、上記で調べたように意外と少なく(ほぼ無い)、
だからこそ御社がコンテンツを貯めることが、御社の持続可能な成長、トラフィック獲得に大変有効です。
具体的に、とある施工会社は、コンテンツを貯め始めて半年で、トラフィックが5倍に。その業界の権威的な立場を確立。
とある車の販売会社は、お客様の知りたいこと・不安や、色々なライフスタイルの理想の車に焦点を当てた記事を書きつづけ、トラフィックが4倍に。契約件数が3倍に。
繰り返しですが、特に今の世相で有効でない店舗への展開、
世界中では不可能であろう(コストがすごい)足を使った販売のお願い、
その代わりに、インターネットでコンテンツを貯めることが、
それと同等か、それ以上の生み出し得ると考えております。
*なぜコンテンツだけでトラフィックが集まり得るか
「SEOの進化」がその答えになります。
先に見たWEB広告の変遷で、強者たちが、あの手この手で検索順位を上げようと躍起になって参りました。中にはグレーゾーン・ブラックゾーンに手を染めた事業者もおりました。
その反省を生かし、googleが検索順位のアルゴニズムを日夜改善させ、
「純粋に人の役に立っている」・「スピードが速い」などの要因を持って、上位表示させるに至っております。(そのアルゴニズム自体はもちろん知らされておりません)
では「純粋にお客様が知りたいこと」とはなんでしょうか?
全業界、全世界共通して、以下の5大テーマに絞られます。
★「純粋にお客様が知りたいこと」
5大テーマ
1 いくらするか
2 問題点
3 比較、対照
4 レビュー
5 種類別ベスト
御社の業界の場合、何が適切か、そのディレクションから一緒に検討させていただきます。
*「お客様が知りたいことを純粋に書いた」記事が意外と少ないわけ
ここまで「お客様が知りたいことを純粋に書く」ことが理にかなっているのに、
やれない、やっていない企業が多いのはなぜでしょうか?
要因のTOP2が、
・競合への懸念
・(合わない)お客様への配慮
です。
競合に関する懸念が、
・(比較などで競合紹介したら)競合にお客様を持ってかれてしまう
・(自社のメリット・デメリットをあけすけに伝えたら)競合にお客様を持ってかれてしまう
・競合に当社の技術を真似されてしまう
・(当社の代案として)競合を紹介できるわけない
(合わない)お客様
・(価格・品質など合わない)お客様に早々に敬遠されてしまう
一つずつの反論はここでは記しませんが、重要な点は2つ。
・これらを補ってあまりあるほど、あけすけに語ることは効果が高い
・一番考えるべきは、顧客=必要な情報さえあれば購入してくださる方
という点です。
■トラフィックだけじゃない効果
トラフィックを強調してまいりましたが、
実は、「購買」にもコンテンツは大きく影響します。
全業界、全世界共通し、コンテンツが読まれるほど(滞留時間の長さ)、
購買単価が上がる、という正の相関関係が見られます。
業界、B to BorCによってその KPIは異なりますが、相関自体は事実になります。
結局広告で来てもらっても、コンテンツが豊富でないと意味がない理由は、ここになります。
*ここまでのまとめ
意外と「お客様が本当に知りたいことを掲載しているサイト」は少ないことがわかる。
理由はさまざまだが、自身の経験を振り返っても検索してから購入する中で、知りたい情報がないと買うことを躊躇することは明らか。
ポイントは、自社の良さのPRでなく、業界や他社の情報、他の方がどういうふうに評価しているか。
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