アイビー経営者からの教え〜組織論(補足)〜
仕事を覚えるのは、現場が一番
その通り、私自身も、右も左もわからず、先輩のサブから始まりました。
そう、それを繰り返して、徐々に自分が何に向いているか(自分も周りも)わかってくる。
「美しい声のカナリヤを育てたかったら、そのカゴに入れると良い。」
筆者注:ただ、その環境が、美しく奏でられている時に限ります。
もし新人の方が優れた知見・感性を持っていたら、それを「傾聴する風土」は、この移ろう時代ではマストでしょう。
常に今が一番の危機と考える
うまくいっているとほっとしてしまうもの、それで潰れた会社を何度も知っています。
変化の兆しは、現場にしかありません。
社長室は最も遠いところでしょう。
一般に、「上司への報告」につれて、その臨場感・情報は30%マイナスされるらしく、平社員→社長へいくまでに約90%の臨場感・情報が失われることは覚えておくといいでしょう。
組織の垣根はないか、出来る限り低い方が良い
誰かの働きぶりが分かり、大変さが分かり、大きく話せば通じる距離感が良い。
もし組織での立場があがれば、それは「権力」でなく、「責任」が重くなったことを意味します。
そのために、一番汗をかき、危機意識を持ち、リスクを負わないといけない。リスクのない意思決定は、意思決定でないことを心得る。
組織図は、静止図である。
これを見ると、この組織図が会社を運営してくれると勘違いしてしまう。思考停止してしまう。
実際の組織は、動的であり、動いて初めて機能する。
筆者注:確かに、組織図のないことで、どれだけ仕事がしやすかったは実感いたしました。一方で組織図にがんじがらめの会社様の、ご苦労は本当に大変そうでした。
「危機意識を持つ」点で、会長を超えて提言をしていた人はいなかったの事実です。大いい時は2日に1回、標準で隔週1回の頻度でした。
「誠実でいて良い」を保証する組織
それでも人が集まると、議論を超えて、諍いや衝突はあります。
そんな時に、多くの場合、上司がギャフンと言わせて終わり。
前職では、水戸黄門的な演出で、会長自らどのスタッフも大切に平等に、接していました。
気づいたことは、
・期待されているスタッフほど、厳しい指導
・必ず再チャンスを与えること
・弱い方の肩を持つこと
・「正論を言う上司こそ厄介」と、戒める
筆者注:筆者も一時期コテンパンにやられ、真横の席に配置され、朝から晩まで指導を受けていた一人でした。
お客様が育ててくださる
前職の場合、顧客層は50代の中堅以上の管理職の方々が多かったです。
よって、人生経験は私たちよりはるかに豊富で、多くの示唆を頂きました。
特に私の企画職においては、ベーシックの追求・高級品質の追求・快適さの追求が、お客様からのフィードバックで飛躍的に改善されました。
改めて感謝申し上げます。
組織論の補足でした。今回も最後までご覧いただきありがとうございました!
佐々木真吾
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