佐々木整形錦糸町

鍼治療中心に動作時痛を治療する整形外科開業医 勤務医20年以上・開業10年の経験から物申す。 勤務医の時に、脊椎手術・膝股関節手術を多数経験。 鍼治療歴は20年、現在、年間約400例の新患腰痛治療 日々の症例をお見せしながら、現代整形診療の 問題点を共有できればと思います。

佐々木整形錦糸町

鍼治療中心に動作時痛を治療する整形外科開業医 勤務医20年以上・開業10年の経験から物申す。 勤務医の時に、脊椎手術・膝股関節手術を多数経験。 鍼治療歴は20年、現在、年間約400例の新患腰痛治療 日々の症例をお見せしながら、現代整形診療の 問題点を共有できればと思います。

最近の記事

腰痛治療には短パンが不可欠

腰痛では、腰椎だけではなく、股関節の動きをチェックすることがとても重要です。その際、患者さんがスカート・ズボン・ジーパンなどを履いていると、診察の邪魔になるのです。大病院での整形外科外来はとても忙しく、患者さんに着替えてもらう時間的余裕はなかったのですが、開業すれば、話は別です。短パンに履き替えてもらい、診察します。これによって体を触り、しっかり診察することで、腰痛の種類や強張った筋肉がわかり、適切な治療できます。この着替えのために、当院では大きめの男女のバスケットボール用短

    • 鍼って効くの?

      鍼治療は本当に効果があるのでしょうか?鍼治療の効果を疑っている方々が多いのも事実です。 私自身も鍼治療を始めた時点でその効果に疑問を持っていました。最初の10年間、鍼治療は実用性がないのではないかと思うほど、無効例が多すぎました。 それでも鍼治療を続ました。根気よく続け理由は2つあります。 1点目は私に鍼を薦めた医師が言ったことです。その先生は言ました。「どこの整形外科でも直せなかった俺の膝の痛みが、鍼で治ったんだよ」あの優秀な臨床医の先生が経験したことが、どのような膝の

      • 腰痛は遺伝する?

        腰痛が遺伝するなんて話は聞いたことがない。そんなことは教科書に載ってもいません。 しかし、整形外科開業をして1年間に、約400例の初診腰痛を観察していると、この腰痛は遺伝の要素が関わっているのではないかと思うようになってきました。その腰痛とは、股関節の作りの悪さからくる腰痛です。 股関節の作りの悪さとは、股関節臼蓋形成不全のことを言うのですが、大腿骨の骨頭を覆う骨盤側の臼蓋のかぶりが浅い状態を言います。この臼蓋形成不全は遺伝性があるとされています。そうすると股関節の作りの

        • 整形外科医が鍼治療を始めたキッカケ

          もう20年以上も前の話です。整形外科医となり10年以上過ぎ、700床ほどの大病院に医長として勤務するようになりました。整形外科医師の中で年齢が上から2から3番手となると、若手医師から診療や診断の相談を受けたり、外来でも地位のある方や職場の医師の診察をするようになります。  良い治療を提供できる疾患や外傷は増え、整形外科医としての技量は年々上がっていると思っていましたが、上手く治療できない分野は数多くあり、西洋医学での限界も分かるようになっていました。西洋医学の良い治療対象で

          軽い臼蓋形成不全を伴う腰痛

          30代男性で腰痛が2日前からあります。4年前にも腰痛を当院で治療しました。 痛みの程度はMAX10とすると8程度。 靴下・ズボンの着脱・歩行で痛みます。レントゲンで右股関節の軽い臼蓋形成不全があり、腰椎の前弯も減少していました。  初回の深部灸頭鍼治療を行った直後、症状は半減しました。  臼蓋形成不全を伴う腰痛は20代30代にも見られ、再発傾向がありますが、鍼治療に良く反応する印象です。  一時期、腰痛にはレントゲン写真は不要と言われた時期がありましたが、私はレントゲン写真

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          臼蓋形成不全による殿部痛

          他院受診後、佐々木整形外科に受診した患者さんについて紹介します。 臀部痛・膝痛を訴える50代女性です。 他院で4ヶ月治療したものの上記症状は変化なく、知人の紹介で来院された方です。前医で股関節の臼蓋形成不全を指摘され(上記のXP参)、投薬と筋トレを中心としたリハビリを受けましたが、破行も出てきました。理学療法士は適切に中殿筋を含めた治療指導をされていました。内服薬も無効で筋肉トレーニングやストレッチでも良くならず、整形外科治療の限界なのかも知れません。 このような症状の方

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