「呪いの弔いカルタ」の読み札を募集します
こんにちは、佐々木ののかです。
このたび、「呪いの弔いカルタ(仮)」というカードゲームを作ることにしました。おどろおどろしいネーミングですが、皆さんにとってもおそらく身近な日常の一場面を扱います。
そこで今回は、カルタの読み札の原案として、皆さんが弔いたい呪いの言葉を募集します。
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想定ルール
呪いの弔いカルタ(仮)はカルタのように読み札と取り札で構成されているカードゲームです。読み札には、かつて誰かを傷つけた呪いの言葉が書かれています。プレイヤーは読み上げられた呪いの言葉が書かれた取り札を取るだけでなく、その際に呪いの言葉に対する応酬を発しなければいけません。たとえば、「お前みたいなブス、見たことないよ」という読み札に対しては「輝きすぎて見えないのかい、この私の美貌が」と言った具合に。基本的には取り札を多く取った人の勝ちですが、読み札を取る際の言葉の応酬のおもしろさにポイントをつけたポイント制で勝敗を決めるのも良いでしょう。
また、勝敗を決めることにこだわらない人は、おしゃべり会のトークテーマ選びにも使うことができます。たとえば、参加者がそれぞれ気になる読み札を持ち、その読み札がなぜ気になったのかという理由について語り合います。自分の経験に近いものを取り上げてもいいですし、逆にどういうシチュエーションで放たれた言葉なのかわからないものを選び、その場の参加者に問うてみてもよいでしょう。こうしてカードにまつわる体験を語り合うことにより自身の傷の治癒や自分が持ち得なかった新たな視点を得ることにもなるでしょう。
ステートメント
忘れられない言葉がございます。
何気ない一言に深く傷ついたこと。
不意の出来事で言い返せずに言葉を飲み込んでしまったこと。
この世は不条理に満ちています。
時間が経ってからでも「あのときは言えなかったけれど」と切り出せれば良いですが、この世において"話せばわかる"相手がどれだけいるでしょうか。対話がくだらないとは言いませんが、話してわかることと言えば、互いがどこまでも理解しあえぬ存在であるということだけでしょう。
とは言え、対話を諦めてそうして飲み込み続けた言葉は心の澱となって溜まり、ある日突然化けて出ます。まるで〈あのとき〉が〈今ここ〉で再現されたかのように。予期せぬ再演がそこかしこで繰り返され、不慣れな場所に一人で行くことがこわくなるかもしれません。
あなたはわかっているはずです。それが〈今ここ〉の現実ではない、過去のものであることを。しかし、実際には存在しないからこそ、振り払えど、振り払えど、その虚構はあなたに執拗にまとわり続けます。
呪詛を発した当人に思いの丈をぶつけることはできない。かと言って、一人で抱えていても際限なき白昼夢に苛まれる。ならば、どうすれば良いのか。
自ら再演するのです。〈あのとき〉を安全な場所で再現して、ありえたはずの未来に書き換えるのです。あのとき言えなかった言葉を発し、その場にいる人たちに語って共有することで笑いへと昇華し、浮かばれぬ〈あのとき〉の気持ちを弔うのです。
旅は道連れ、世は情け。
呪いの言葉を叩いて、語って、忘れましょう。
募集フォーム(2025/1/10まで)
1フォーム1回答ですが、何回でもご応募いただけます。
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