雪が降っていると思う
新幹線に乗って青森に帰るとき、雪が降ってるんじゃないかって思う。雪がまだ降らない夏や秋でもそう感じた。これはきっと初めて乗った新幹線が、高校2年生の12月だったからだと思う。修学旅行で大阪から青森に帰ってくると行くときよりも沢山の雪が降っていて、行きたくなかった修学旅行の筈なのに夢から覚めたような清々しさがあった。
それから高校を卒業してすぐに社会人になった僕は横浜で暮らす兄に会いに行った。コロナ禍で中々会えなかったが、久しぶりに会った兄は都会にかぶれていて標準語で僕を見下し