ロボット掃除機5台目でたどり着いた最適解、あるいは自動化家電の静かな革命
このnoteではロボット掃除機通算5台目ヘビーユーザーの私が、先日プライムデーで購入したSwitchbot S10をひたすら賞賛していく。
単独商品についてレビューを書くことは恐らく初めてだ。
だがしかし、書かずにはいられない。
今目の前で起きている自動化家電界の革命を記録しなければいけないのだ。
進化の歴史を飛び越えたSwitchbot
誤解を恐れず言うのなら、ロボット掃除機の進化の歴史とは以下に記載する掃除の各プロセスを一つずつ自動化してきた歴史であり、それ以外の吸引力やマップ精度といった性能向上は枝葉にすぎない。
①ゴミを吸う
②ゴミを捨てる
③モップがけ
④モップ洗浄&乾燥
---技術の壁---
⑤水タンク交換
---創造性の壁---
⑥他家電の水交換
私自身はこの①~④までの自動化でロボット掃除機の進化は止まると思っていた。もう十分便利であり、モップ洗浄するために必要な定期的な汚水タンク&浄水タンクの交換は甘んじて受け入れていた。
なぜなら、過去に以下noteで書いた通り「水を交換する」という作業は水道管に直結する洗濯機や食洗機といった家電でもなければ自動化しようがなく、そこには明確な技術の壁が存在したからだ。
しかし、そこに颯爽と現れたのがスマートホーム界の雄ことSwitchbot。ロボット掃除機界では後発であるSwitchbotは、実にスマートホームメーカーらしい発想で技術の壁を乗り越え「⑤水タンク交換」を自動化、さらに創造性の壁を突破し「⑥他家電の水交換」まで自動化を実現させた。
ここがスゴイよS10
前置きが長くなったが具体的にSwitchbotロボット掃除機S10の何がスゴいのかについて触れていく。とは言えここは文字で書くより動画を見た方が早いので良ければ以下を見て欲しい。
良く分からなかったとは言わないで欲しい。
少し解説する。
ロボット掃除機の自動化が進んでも、これまでどうしても人が介在せざるを得なかったのが「モップ洗浄するための定期的な浄水タンク&汚水タンクの水交換作業」だ。
ここには明確な技術の壁があり、前述の通り水道管に直結する洗濯機や食洗機でもなければ自動化しようがなかった。
これに対しSwitchbotは、じゃあ水道管に直結したステーションをつくっちゃえばいいじゃんという発想で「⑤水タンク交換」の自動化に成功。
これだけでも十二分に凄すぎるのだが、更にはロボット掃除機以外にも水交換が必要な家電あるよね?それも人ではなくロボット掃除機に水運ばせれば良くない?と「⑥他家電の水交換」まで自動化してしまう。(2024年時点ではSwitchbotが発売する加湿器への自動給水に対応)
この発想は本当に素晴らしい。
ロボット掃除機単体の性能を進化させるのではなく、複数のデバイス(ロボット掃除機本体+ゴミステーション+水交換ステーション+水道管)を繋いでシステム全体で自動化させるという発想は、家電メーカーではなくスマートホームメーカーであるSwitchbotならではだ。
ロボット掃除機ではなく、自動化家電の革命
繰り返しだが、Switchbot S10はロボット掃除機としてすごいのではなく、自動化家電としてすごいのだ。
この製品のもっとも革命的な点を一言で言うなら「家電の自動化ボトルネックになっていた給排水工程の自動化に(恐らく)世界で初めて成功したこと」だ。
前述した過去noteに記載した通り、どれだけ自動化家電が広まっても以下のような給排水工程だけは今も人の手によって行われていた。
Switchbotはすでにロボット掃除機S10による加湿器への給水自動化に成功している。今後は除湿機の排水自動化もしてくれるだろう。
いつかは炊飯器、コーヒーマシン、スチームオーブンなど水交換が必要な調理家電に水を供給し完全自動化するためのハブとしてS10が走り回る日が来て欲しい。メーカーの壁があるので現実的には難しいかもしれないが、少なくとも水交換ステーションを経由させることで技術的に解決可能であることが分かった以上それを願わずにはいられない。
(なお、調理家電に掃除機が給水することに衛生的な嫌悪感を感じる人もいるかもしれないが、水道管→浄水タンク→調理家電のラインはゴミや汚水とは完全に分離されているので問題ない。むしろ水を溜めることなく確実に毎日給排水してくれるのでより衛生的だ。)
2024年5月、Switchbotロボット掃除機S10発売。これは家事自動化界隈において長らく明確なソリューションが存在しなかった給排水工程の自動化という課題に対して、人類が初めて「ロボット掃除機が水を運ぶ」という解を編み出した記念すべき日だ。
S10と書いて革命と読む。
自動化家電全体を次のステージに持ち上げたSwitchbotの偉大な一歩に敬意を表して、本noteを終えたい。