テンションでエモく
テトラッドのさらに音を重ねる。テンションコードについて書きます。
テンションする音
テトラッドを数列で表現すると次のようになります。
{R, R+[2-5], R+[6-8], R+[9-11]}
詳しくはこちらをご覧ください。
テトラッドに、オクターブ上の音を使って、5つ目以降の音を足します。これがテンションコードです。
テンションとして使用できるのは、次の7種類です。
b9th = R+13
9th = R+14
#9th = R+15
11th = R+17
#11th = R+18
b13th = R+20
13th = R+21
9th系コード
テトラッドにb9th、9th、または#9thを積みます。
〇b9th = {R, R+[2-5], R+[6-8], R+[9-11], R+13}
〇9th = {R, R+[2-5], R+[6-8], R+[9-11], R+14}
〇#9th = {R, R+[2-5], R+[6-8], R+[9-11], R+15}
11th系コード
テトラッドに11th、または#11thを積みます。
〇11th = {R, R+[2-5], R+[6-8], R+[9-11], Null, R+17}
〇#11th = {R, R+[2-5], R+[6-8], R+[9-11], Null, R+18}
Nullは9th系の音を置いてもいいけど、今は鳴らさない、という意味です。
13th系コード
テトラッドにb13th、または13thを積みます。
同様に、9th系、11th系の音の省略をNullで表現します。
〇b13th
= {R, R+[2-5], R+[6-8], R+[9-11], Null, Null, R+20}
〇13th
= {R, R+[2-5], R+[6-8], R+[9-11], Null, Null, R+21}
テンションコードを正規表現的に表現する
9th系、11th系、13th系の音は、複数組み合わせて使うこともできます。つまり一つ鳴らしたからといって、他をNullにしなくてもよいのです。
鳴らしてもいいし鳴らさなくてもいい、ということをUNIXの正規表現的に書くとこうなります。
(R+n|Null)
テンションコードの組み合わせを数列表現をまとめると、次のようになります。
{R, R+[2-5], R+[6-8], R+[9-11],
(R+[13-15]|Null), (R+[17-18]|Null), (R+[20-21]|Null)}
さあ、この数列の中から、好きな音の組み合わせを見つけて使いましょう。