こぼれ落ちた星
AIアシスタントを使ってみようと思って
誰かと喋ってると何もかけねえことに気がついた
そりゃそうだ、頭の中に何人もいるんだから
このうえアシスタントまでついたら
多分山に行こうとして海に出るよな
やってみてから気づくことって多い
歴史に学ぶには、俺はちょっと馬鹿すぎるみたいだ
気まぐれにペンを取って
気まぐれに物語をかく
あるいは詩を
誰に届くかはわからないけれど
綴った言葉に救われる夜はある
自分の言葉は、自分の心臓に一番効く
錯覚かもしれないけど
そう思う
言葉は掌からこぼれ落ちた星みたいだ
どんな記録からも、思いのディティールはこぼれ落ちる
どれだけ記述しても、言葉にならないなにかが取りこぼされる
だからこそ書き続けるんだろう
ここにいるよと
叫ばないといられないから
暗い未来ばかり聞く
それを楽しむ方法を考えてる
絶望しながら生きるのはつまらないから
愛おしいものがないと、心臓が止まりそうだから
こぼれ落ちた星を掴みたくて、俺は叫ぶ
叫ぶ、さけぶ
それは氷菓になって、評価になって、評家になって、あんたになる
おれはあんたを見つける
こぼれ落ちた星の向こうに、俺を呼んだあんたを
ハロー、キミの星はどう?
おれは水面に写ったあんたの星に、いつかいくよ