glass girl


晴れた朝、君はガラスになった

暖かな肉、穏やかな体温

そのすべてはもうガラスだった


君はガラスでできていた

安物の、ありふれたガラスで


僕は君を食べた 

ガラスの君を食べた

ほんの一かけらも残さず食べた

君を食べるほど、僕のはらわたは傷ついた


君はガラスでできていて

僕はそれを残さず食べた


君の喉はもう歌わない

君の顔はもう微笑まない

君はガラスになってしまった

世界は君を受け入れなかった


だから僕は君を食べる

ガラスの君を隠すために

ガラスの君を葬るために

ガラスの君を愛するために

君を食む、肉を食む

ガラスとなった君を食む。



そうして君を連れて行く

僕のはらわたの一番奥へ

僕の愛する屋根裏へ


そして世界から君を隠そう

ガラスになった君さえ憎むすべてから

脆くて儚い、君を憎むすべてから


僕は僕のはらわたに、君を隠して生きるのだ

――いつか君が、ガラスの君を愛せるその日まで


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