ダフネに捧ぐ

「悪いのはアイツです」
なすりつけられるのはお手の物
汚濁を塗りたくられるのも慣れっこだ
踏み台にするのは当然
踏みつけにするのは必然
どうもどうも
吊るされる側からしてみりゃ やってらんねぇ

こぼれる嗚咽 いつのまにかため息
やってらんないんだ 八つ当たりと知ってなじった
周りからどんどん離れてく 大事な人から ほつれてくみたいに
当然 必然 しょうがない レッテルばっか増えてくんだ
潰れた心が、ひしゃげすぎて床のシミ

「悪いのはアイツです」
申し訳ありませんがフォーマット
何言ったって言い訳扱いは先刻ご承知
キャストは悪役。
ご要望は?天罰。
どうもどうも
吊るされるぼくからすりゃ 茶番もいいとこ

カップ麺並みのお手軽さ 酸鼻を極めた賛辞
振りかざしてんのは正しさ、すりつぶされるのは僕
意味がないし価値もない 無実の訴えは 縊られて死ぬだけ 
当然 必然、しょうがない 諦めばっかりうまくなる
冷めきった愛が、冷徹に過去を見下してさ

「悪いのはあんただろ」
叫ぶ代わりに微笑んだ あきらめきってわらった
good-by laurel 勝ち誇れよ 

       

             (――But I do not regret to like you.)

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