花金夜-はなきんないと-
令和5年9月22日金曜日
秋分の日前夜
【夜遊びする、そんな日があってもいいよね】
夜遊びしましょう そうしましょう
花と絵と食を楽しむ、大人の夜遊び
あれは、まだ夜も暑い夏の日に、ぽつりと出た言葉からはじまったのだと思う。
>夜にイベントやりたいですね。なんか夜遊びみたいな。
私が拠点としている古民家の一角にある納屋【よるべ】に灯りをともし、花と絵と食を楽しむひととき。
花を選んで、フローリストが束ねる
紙に絵やメッセージを描いて、花を包む
その花束は、誰の元へ届くか分からない花束交換会
納屋では、素敵な絵を見ながら食事を楽しんだ
納屋の薄暗い壁面には、ドキュメンタリーを流して
ここに集った見知らぬ人と言葉を交わした
花屋としての企画【花束交換】
自分自身が欲しいと思って選んだ花束が誰かの元へ渡るかもしれない。
もしかしたら自分の元へ届くかもしれない。
そんな企画をしたかった。
『未知との遭遇』や『新たな発見と出会い』を花束を通じて感じてもらいたかったのです。
普段から花を飾る人も、そうでない人も、皆好みはそれぞれ。
自分が良いと思ったものを、誰かに知ってもらうという体験
目の前で花束を束ねてもらう、という経験
私自身そんな機会が欲しかったのかもしれません。
今回のこの夜遊びで目の当たりにした、それぞれに浮かび上がる感情や人の温かさがあまりにも素敵で、こんな夜がずっと続けばいいのに、と思うほどでした。
来場くださった半分以上の方が、遠方/近隣市町村からのご参加。
それぞれが花叢を知ってくれていたり、いつもお花を頼んでくれているお客さんだったりでしたが、皆一度に集まることは普段ほとんど無いのです。
ですから今回の夜遊びにて、それぞれが『良い出会いになった』と口ずさんでいたことは企画者としてとてもうれしい事なのです。
今回一緒に企画をしてくれた AtelierBRINKのあゆみさん、飲食の提供をしてくださったわくやキッチンさん、そしてご来場くださった皆様に感謝を込めて。また会える日を楽しみにしています。
絵 Atelier BIRNK
食 わくやキッチン
花 花叢
企画運営 Haruka sasaki
Ayumi nagase
photo by Haruka sasaki
点と点とが繋がり線となる
線と線とが繋がり面となる
面と面とが繋がればどんな形へも
なれるのかもしれない
【よるべ】
寄る辺 頼りにする場所。頼りにする人。小さな花屋が在る処。
ちいさな町で
実態も名も無いような種を撒いた
いつ芽を出すかはわかりません。
芽が出るその日を、心待ちにして