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新人WEBデザイナー成長日記 #5 良いデザインの見分け方

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デザイナーのコーチを始めた佐々木です。
新人WEBデザイナーが、グラフィックのトレーニングをする連載の5回目です。

最近、たつきちさんは毎日模写に励んでいます。どんどん自分でテーマを見つけていますが、自主的で良い反面、ちょっと微妙なお手本を選ぶことがありますね。。

そこで今回は、良いデザインを選ぶ考え方を紹介したいと思います。

話の後半は、良いデザインとは何か?
見た目だけでなく、メリハリやデザイン本来の役割である情報設計に関する話です。

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今日は自分で課題を探して模写してました。文字組みだけですが、これを模写してみました。

<気になったこと>
文字間が極端に狭いところ
防菌、抗菌などは狭いのに、キャッチコピーは広い

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元のデザインがこのバナーなんですね。
これ、あまり元が良くないですね。。
バナーと広告として考えても、要素の整理ができてないと思います。

メリハリが弱く、どこを見て良いか分からないデザインです。

↓たつきちさんが探してきた元バナー

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出典:ランドリン

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毎日練習するために、自分で模写するお手本探しています。

でも、僕の着眼点ではいいデザイン、悪いデザインをみる目があまりないかもしれません。
模写の練習は、先生からいいデザインをもらった方がいいかもしれません。。。

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いや、良いことだと思います。
悪いお手本を選んで、何が悪いか検討するのも良い経験です。

実は、良いデザインを選べるようになるのは結構難しいんですよね。

僕もできるようになるのに、結構時間がかかりました。

これは交通広告ですが、レベル高いデザインです。
先程のバナーと比べて、よい点をあげてみてください。※

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出典:ブレスラボ 車内広告より

※バナーと電車広告という違う空間で使うデザインを比べています。目的や狙っている効果も違うので、あくまで記事内で設定している項目での評価です。
実際何が「良いデザイン」か、目的や用途によっても変わってくる部分です。
この記事では、文字の扱いやメリハリの付け方の情報設計をメインに評価しています。

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<いいと思うところ>

・文字のメリハリが強い
女優の息という圧倒的に目に入る、美意識の高さを目指す女性に対してすぐに頭に入ってきそう。対して、他の文字のフォントサイズは目立たないがバランスが良い。

・「口臭を元から除去」付近以外のテキストは左揃えで揃っている。

・歯磨き粉の写真の位置が文字に被さりそうだが絶妙な位置にある。
これ真似できないし発想がないです。
僕ならキャッチコピーに歯磨き粉が被っちゃうどうしよう。ってなりそうですが、文字間をあけてそこに配置するという発想は僕の中ではすごいと思いました。

こうみていくと先ほどのバナーは、優先順位があるようで意外とメリハリはないのかなと感じてきました。
もちろんサイズは違いますが、フォントサイズ差が大きいと感じます。

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細かい部分はその通りだと思います

もう少し俯瞰してみると、テーマが伝わる構造を持っているのが分かりますね。

よくない方のバナーの「着る香水」というワード。コンセプトは良いですが、バナーのデザインで、それを伝達しづらくなっています。

広告の場合は特にそうですが、1.5秒で必要なことが伝わることが重要です。

デザインって見た目のクオリティも大事ですが、伝えたいことが伝わるように構造が作れているか?

「デザイン=情報が伝わる構造」を設計することです。

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今回の場合のテーマの伝わる構造とはなんでしょうか?
あまり理解ができないのですが
あと、バナーのデザインも今の僕のレベルでは悪くないじゃんと正直感じてます。

この電車広告の場合は、女優の息というキャッチに、1.5秒内で初見でみたとき一番最初に頭に入る、

という構造という認識であってますか?

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そうですね
広告の場合は特に、テーマをしっかり整理して伝えるのがポイントです。

デザインしている人は、じっと広告を見てくれると錯覚しがちです。

でも、消費者は商品にはなんの関心もないです。

広告に限らず、コミュニケーションデザインは「見る人が超無関心」というのが前提だと思います。

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なるほどこれはいい気づきでした!!!

すごく納得します。デザインを勉強する前は僕も全然じっくりみませんでしたし、
興味なかったです。

つまり、みて欲しいところでいかに目を引けるか、みて欲しい情報を中心にメリハリよくデザインを作れるかが重要になりそうですね。

情報設計するときに伝えたい情報はなんなのかじっくり考えないとだめですね。

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そうですね!
まず、テーマを絞る必要があることに気づく事、これが「デザイン=情報の設計」の第一歩ですよ。
でも、知っていることと出来ることは、まだ距離がありますね。

知っていることを使って作る事で、知識はスキルになります。

まず、意匠のクオリティをしっかり出せること。
そして、伝えたいことが、伝わるように情報を設計できること。

この2つの車輪をバランス良く使うのが、デザイナーだと思います。

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という感じで、今回は良いデザインってなんだろう?という話でした。

「デザイン」という日本語は結構誤解されていますが、「設計」を意味します。

つまり「デザイン」は、意匠(スタイル)を道具に情報設計(デザイン)する事なんですよね。

デザインを勉強し始めたばかりだと、ちょっとピントこないかもしれないです。

でも、良いデザインって見た目がすごいだけないんですよね。情報の設計で、意図がしっかり伝わること、目的が果たせることが大事です。

これが出来てるものが、良いデザインだと思います。

今回はやや概念的な話でしたが、次回は模写を通して構図を身につける方法を紹介したいと思います。

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※この記事内では、実在する広告を模写のお手本として掲載しています。掲載あたっては、著作権法および文部科学省の引用基準に従い、引用としての掲載と出典を掲載しています。制作物に対する評価は個人の感想です。


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