コーヒーの話
コーヒーがうまい。
あんなものは、僕はこんな苦いもの平然と飲んでますよという大人アピールでしかないと、子どもの頃からそう思っていました。
しかし仕事柄、取引先で多い日には7、8杯飲むような生活を4年間続けた結果、見事に中毒に。
味も好きなんですが、あの香りが傍にあるとなんとなく落ち着くというのか…。
車内では半分芳香剤として使っているような気すらします。
ある日突然来たんですよね。コーヒーでなくてはならない日が。
喉は乾いているのだけど、欲しているのはなんとなく水やお茶ではなく、かといってジュースやスポーツドリンクの類いでもないという、未だかつて向き合ったことのない我儘な自分の存在に気づいたとき、やつがそっと肩を叩いてきたんです。
「俺じゃないのか?」って
あのテトリスの長い棒がいいタイミングで来たみたいな感覚。
まさに心の隙間にスッと。
そこからはもう。
とはいっても味なんて正直よくはわからないですし、拘りもの何もないので、コンビニのあれで十分なんですが。
もう少し深みのある人間になった際には、おしゃれな喫茶店に一人で入ってやろうかなと思っております。
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