顔と顔とを合わせ見る
描くことが持っている有益性は自分と向き合えること。
今から歩む一歩を恐れる、本当に死ぬってよくわかってるから。
今まで登ってきた梯子を自分で蹴って外す、縊死する。首に縄がかかってるのを知ってる。
自分にとって必要性を感じるならまだもう少し描けばいい。
部分的に完成していないからという理由から描き足す時は、きっと十分に脚元を意識している、梯子を蹴飛ばさないように。
大概みんな本当のところを隠したがる、描き足す理由はまだ隠しきれてないところがあるからだ。本当に死ぬことのないように、焼死してしまわないように肉で身を覆う必要がある。
洞窟の例え。
真っ暗な空間で動くのは苦痛をともなう。ある寺院の地下に僧の修業を体験するためのアトラクションがあって、そこは光が全くなく手探りで進んでいく。途中、仏が壁面に埋め込まれていて非常に小さな光で光って辛うじて道を示している。真っ暗な通路は終わるころ出口に光が見えてくる、今まで真っ暗闇に目が慣れていたために出口の光が目にとても苦痛で光を見ないように目を瞑る。