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精神科医 心療内科医 カウンセラー
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皆さん、これらの違いをご存知でしょうか?
また、スペインと日本での違いについてお話ししたいと思います。
日本では、偏見があるために掲げた名前が心療内科
一昔前まで、精神科の患者さんというと、「精神異常者」という偏見が濃くありました。そこで、精神科のクリニックの多くは「心療内科」をかかげているそうです。実質的には精神科も心療内科も同じとのこと。日本らしいこ理由です。
スペインでは心療内科(精神科)に対しての偏見はありません。大変だねと声をかけたりするものの、異常だ、近づかないほうがいい、迷惑だなんていう偏見は一切ありません。みんながなるもので、みんな心の休憩が必要だという理解があります。よって科の名前はPsiquiatría 一つになります。
精神科医(心療内科医)とカウンセラー
まず、大前提が「精神科に受診すること=カウンセリング」ではありません。これは日本でもスペインでも同じ。
精神科医はお薬による治療。治療方針をたて、お薬を使った治療が中心。よって病院やクリニックの診察では、カウンセリングは行われません。
臨床心理士が知識や技術を用いて、人間の“こころ”の問題にアプローチすることがカウンセリング。日本では国家資格が臨床心理士。(そのほかに心理カウンセラー、サイコセラピスト、心理相談員などがある)
お薬とカウンセリングという2つの治療法があるということです。注意点としては、カウンセリングは医療行為ではないため、保険適応となりません。
スペインでは2種の治療法が同時進行で行われます。お薬を出す先生と、カウンセリングの先生は別ということになります。
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私自身、鬱になって、初めて知ったことばかりでした。病院に通いだしたのは、1日でも早く良くなりたくて、すぐにでも治療を受けたかったからです。治療方がお薬とカウンセリングの2種のアプローチになることも知らなかったため、会うドクター全てに、理解を求め期待していました。
『あぁこの先生なら私を救ってくれるのだろうか。理解してくれるのだろうか。何を話してもいいのだろうか』という心境で接していたのを覚えています。
急患で往診してくれた先生から10人目で、ようやく相性の良いカウンセラーの先生と出会うことができました。実に2ヶ月かかりました。つまりは、鬱と休職診断されてから2ヶ月後にやっと、すがるものが見つかったわけです。