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作曲してみた96~ピアノソナタ⑫変ロ短調-第1楽章~
ピアノソナタ⑫変ロ短調 第1楽章: Grave-Allegro(変ロ短調)6/8拍子 序奏付きソナタ形式(14分02秒) いろんな要素を詰め込み、調性も24のうち17の調性が登場する盛りに盛った楽章になりました。 重苦しいパッサカリアによる序奏に始まり、ソナタ形式の主部に入ります。提示部は3つの主題から成り、第1主題にはパッサカリア主題前半取り込まれています。 展開部では、減七和音が活躍するせわしない前半とゆったりしたフガートの後半が流れ、テンポをいったんアレグロに戻し、再現部に突入します。 再現部では再度テンポを落とし、第1主題前半をカデンツァ風に変奏します。第1主題途中からテンポがアレグロに戻り、調性をコロコロ変えながら第2、3主題を奏で、第1主題の動機によるコーダで終結に向かいます。
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作曲してみた90~ピアノソナタ⑨ト短調-第2楽章~
ピアノソナタ⑨ト短調 第2楽章: Grave-Adagio-Allegretto(ハ短調―ト短調)4/4拍子 序奏とフーガ(7分03秒) 「コラール→レチタティーヴォ→合唱」のようなイメージで作りました。 序奏は前後半に分かれており、前半は厳密にはコラールではないのですがコラール風で、ソプラノ声部がフーガ主題の拡大形になっています。後半はレチタティーヴォ風になっています。 主部は、第1楽章冒頭とこの楽章の序奏で予告された主題によりフーガが展開されます。ソナタ形式の要素を取り入れており、最初のフーガ主題提示部分が第1主題、それに続く主題の反行形提示部分を第2主題と見立てることができます。中間部では、主題や反行形だけではなく、拡大形や逆行形、逆行形の反行形も出てきます。 このソナタは2楽章制です。