ささぼーが悪魔になるために必要な最後のひとかけらとは?
どうも!ちゃんなべです。
突然だがみなさんご存知佐々木優太。
彼は超一流のカードゲーマーだ。
デュエルマスターズに始まり、ディメンションゼロ、マジックザギャザリング、ハースストーンとこれまで絶え間なく結果を出し続けてきた。
そしてその中で膨大な経験値が蓄積されている。
そのため彼は触れたばかりのTCGでも驚異的な速さで要点を掴み成長してきた。
現在でも複数のTCGを並行してプレイしながら、その全ての種目で国内トップクラスのパフォーマンスを披露している。
・・・しかし、そんなささぼーが昨今のTCGの大型大会で実力通りの結果がでていない。
これは決して僕がささぼーを贔屓な目線で見ているが故の妄言などではなく、彼をよく知る一流カード師たちの見解も踏まえた上での客観的事実だ。
なぜか?
競技シーンでのささぼーの戦いを見続けきた僕は一つの仮説を立てた。
彼の勝率は常人と比較して対戦相手の実力による影響度合いが極端に低いのではないか?
どういうことか。
分かりやすく例を挙げて説明しよう。
常人の場合。
・自分の戦闘力を100としたとき
戦闘力90の人間と対戦した時の勝率・・・58%
戦闘力50の人間と対戦した時の勝率・・・76%
戦闘力10の人間と対戦した時の勝率・・・94%
このように相手と自分の戦闘力(構築+プレイの総合力)に乖離があればあるほど、勝率が高くなるのが自然だ。
だが彼の場合はそこが大幅に異なる。
ささぼーの場合。
・自分(ささぼー)の戦闘力を100としたとき
戦闘力90の人間と対戦した時の勝率・・・77%
戦闘力50の人間と対戦した時の勝率・・・79%
戦闘力10の人間と対戦した時の勝率・・・81%
このような歪な勝率分布になるのだ。
昨今の競技カードゲームの大型大会において選手たちが目標とするトップカットのラインでありがちな8-1もしくは2日制であれば13-2のような化け物じみた勝率をBO1で要求してくるようなフィールドにおいて、
90以上の戦闘力差がある相手にたった2割程度でも取りこぼしがあることがトータルの成績に与える影響は小さくない。
しかし一体どうしてこのような現象がおきるのか?
今回はその理由と処方箋について僕なりに考えてみたので発表させていただきたい。
もし皆さんの中に、超一流の自負がありながらも思ったように結果が出ない方がいらっしゃれば参考になったら嬉しい。
1.落とし穴を掘ることを好まない。
大型大会の大事な1戦、大きな分かれ道に立たされた。
あなたならどちらを選ぶだろうか。
相手が1度でもミスを犯せば100%勝てる代わりにノーミスで凌がれたときには40%は負ける道
or
相手がノーミスでくると仮定しても80%は勝てる代わりに必要札をすべて持たれていた場合の20%は負ける道
・・ささぼーは後者を選ぶことが非常に多いプレイヤーだ。
自分に分があるゲームでは相手のミスを誘うようなトラップは張らない。
仮に対戦中の道程で相手のおおよその戦闘力を把握できていた上に
なおかつ盤面が複雑で、有限な時間の中で複数ターンにわたり相手が正確に対処してくる可能性が限りなく低いシチュエーションだとしても、だ。
彼が絡め手に頼るのは通常進行ではどうあがいても逆転不可能な劣勢に立たされた時に限る。
2.あまりに完璧主義者の芸術家
ささぼーという男はことカードゲームにおいては完璧主義者だ。
常時何ターンも先の未来を想定し、考えうる無数のルートの中から最善のものを選択する。
それを相手のプレイや自分のトップ等の情報が増すにつれて毎ターンアップデートしていく。
ターンの経過とともに勝率が徐々に増していく彼のプレイの精密さを将棋の藤井聡太先生の『藤井曲線』になぞり『佐々木曲線』と誰かが名付けた。
とてもマクドナルドのゴミ箱の中にトレイ上のハンバーガーの包み紙と一緒に乗っかっているスマホを幾度となく誤ってシュートしてきた人間とは思えない注意力と大局観を持っている。
しかし、それ故稀にこのような天敵と相対する。
たまに僕も練習で意図せずこの勝ち方で彼を怒らせることがある。
3.助かろうとしない
言い換えれば軽々にイージーウィンを拾いにいかないともいえる。
自らのプレイスキルに自信をもっているからこそ、
序盤で相手が対応札を欠損したときに即勝利に繋がるような選択をせず
じっくりと長いターンを戦う姿勢を崩さないがささぼーだ。
ただそれが彼の魅力でもあり、多くの人を惹きつける要因の一つでもあるので個人的にこの項目に関しては今のままのスタンスでいてほしい。
・・・
いかがだったろうか?
ささぼーはカードゲーマーとしての技術力は既に完成形に近い。
最後に必要なピースは『体力』ではないだろうか。
上記のいずれの項目でもわかる通りささぼーはひと試合ひと試合で脳体力を著しく疲弊させているのだ。
時間に追われての落馬や芸術のだいなしが稀覯されるのはそれが原因の一部ではあると思う。
明日から毎日30分のランニングを始めてみないか?とまでは言わない。
まずは健康的な食生活習慣作りのために、カップ焼きそばを食べる頻度を週一くらいに減らしてみてはいかがだろう?
ご高覧いただきありがとうございました。