どうも!ちゃんなべです。 突然だがみなさんご存知佐々木優太。 彼は超一流のカードゲーマーだ。 デュエルマスターズに始まり、ディメンションゼロ、マジックザギャザリング、ハースストーンとこれまで絶え間なく結果を出し続けてきた。 そしてその中で膨大な経験値が蓄積されている。 そのため彼は触れたばかりのTCGでも驚異的な速さで要点を掴み成長してきた。 現在でも複数のTCGを並行してプレイしながら、その全ての種目で国内トップクラスのパフォーマンスを披露している。 ・・・しか
『いーや!一点目でスパーク踏んだときはマジでひっくり返ったわ!!だって追加ターンで佐村のデッキ相手にノートリ条件だぜ?盾4枚残りの!』 浦和での激闘が終わり翌週末、僕らはいつものようにバートンに集まっている。 『たしか佐村さんのデッキってボルバル白でしょ?ホントよく勝ったよなー。 おっボルバル引いたわ。さすがに突撃するぜ。お命頂戴だチャンピオン!』 エノモトが山上からめくった一枚をパスッと盤面に置いた。 『かぁー!それだけはダメだって!山見たときトリガーなかったんだ。
前回の話 『なぁわた!』 『ん?』 『デュエルマスターズで絶対にやっちゃいけないことってなんだかわかる?』 準決勝の席移動がアナウンスされる直前にささぼーが問いかけてきた。 『なんだよいきなり・・・野津みたいに大型大会に持ち込むデッキにふざけてブレインイーターとグレイバルーンを1:1でいれることか? もしくはロストチャージャーを使って相手のデッキで天空シャカパチをすることとか。』 『全然違う!!答えは決勝戦で俺と当たることだよ! 決勝までいったらおれは絶対に勝つ
皆さんは覚えているだろうか? 自分が初めてトレーディングカードゲームの大会に出場したときのことを。 僕は忘れたことがない。 自分が井戸の中で粋がっていた一匹のカエルであることを痛烈に自覚させられたあの日のことは。 ※この物語はフィクションが含まれています。 実在の人物・団体などとは関係ありません。 2002年11月某日 小田急町田駅から徒歩1分、踏切の正面に一軒の巨大なビルがある。 『じゃあお母さんは1階のファーストキッチンで待ってるから、がんばってね。』 僕
前回の話 『・・・対戦ありがとうございました。』 『(ペコ)・・・。』 無口な少年との対戦は僕のロストソウル先打ち→ 盤面のストームジャベリンワイバーンと双月にコーライルを連続当てでテンポを掌握→ ボルバル+大地呪紋の化身の必勝パターンをなぞり、大きな分岐を迎えることなく勝利を収めることができた。 僕の卓の対戦が最も早く終わっていたので、周囲の卓を観察して待った。 ささぼーVSライカルの試合はまだ中盤だがささぼーの優勢が伺える。 ライカルの手番で長考しているよ
ながくデュエルマスターズの大会に出場していると環境と自分のデッキが完全に噛み合って際限なく昇っていける感覚になるときがまれにある。 蝋燭が消える前のような束の間の時間だけだが。 その事象に呼び名は・・まだない。 いずれにしても1回戦を幸運で拾ってからというもの 今日の風は僕に吹いていると感じていた。 対戦相手はよく知る強敵だが、誰が相手でも一切負ける気がしない。 ・・とまでは言わない。漫画じゃあるまいし。 ただ、緊張はなく純粋にカードを楽しめていることを自覚できて
前回の話 『次の方どうぞー。』 DM公式スタッフの青いポロシャツを着た受付のお姉さんから参加ハガキと引き換えにトーナメントの卓番号がラミネートされたカードとデッキリスト記入シートを渡される。 僕が最終的に選び抜いた40枚はこれだった。 会場は百貨店のイベントスペースにしてはかなり広い。 小学校の体育館ほどの大きさはありそうだ。 対戦テーブルコーナーはパーテーションで仕切られていた。 観戦はパーテーション外からのみなので見学者からは試合中の盤面は目視することができず
僕が2000年代前半に出会ったデュエルマスターズプレイヤーの中で、明らかに秀でた才を持っていると感じた人物が2人いた。 1人はご存知佐々木優太少年ことささぼー。 そしてもう1人の男の名前は空井(そらい)。 別次元の強者だった。 2004年~2005年代の彼と同等の土台で戦えていた者はささぼーを含めても1人もいないだろう。 強さもさながら醸し出す独特なマイペース感と人当たりの良さがそうするのか、 どこか人を惹きつける魅力があった。 野津が地上で唯一敬意を払っていた人
前回の話 『お邪魔しまーす!』 週末。金曜日。 野津と僕はささぼーのご祖母様の家に明日の関東Aの最終調整に集まった。 『あらいっしゃい。優太のお友達ね。お名前はなんていうの。』 ささぼーのおばあちゃんが優しく出迎えてくれる。 『ワタナベです』 『野津ス』 『ワタナベくんと野津くんね。 よかったらこれにお名前とお電話番号を書いて下さる?優太はお友達をよく連れてくるから私覚えきれなくて。』 おばあちゃんからA4のキャンパスノートを手渡される。 受け取ったノートをパ
『しゃっ。』 少年は小さくガッツポーズをする。 普段から比較的感情を表に出すやつだったが、僕は意外にもその男のガッツポーズなどみたことがない。 稀有な彼の挙動はその勝利で手にしたものの大きさを物語っている気がした。 デュエルマスターズ・2005年度日本一決定戦への出場券の獲得。 ・・・共に鍛錬を積んできた最も近い友人の一人が大金星を挙げたのだ。 素直に喜ばしいことのはずである。 隣のテーブルに座っていた僕は彼の栄光を称えて一緒に笑った。 だが反面で 長いこと隣
ういっす!!ささぼーです! 今日は俺が今一番ハマっているデジタルカードゲームアプリである、「デュエルマスターズ・プレイス」について話したいと思う。 結果から言うと俺は第1弾環境の2ndシーズンである「アルカディアスカップ」で最終1位を獲る事ができた。 そこに至るまでに俺がどんなことを考えてプレイしてきたか。どのような練習をしてきたかについて話したいと思う。 まず改めて自己紹介をさせてほしい。俺の名前はささぼー。このアダ名は本名の佐々木とTCG(トレーディングカードゲー