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映画「最後の乗客」を観て
ある人のブログから知った映画「最後の乗客」
この三連休に舞台挨拶があるという。
何かが私に声をかけた。
そこで、一体どんな映画なのかとチラッと検索してみた。
あまり詳しく知ってしまうと観る楽しみが半減してしまうので、
片眼でほんとにチラッと。見えたのか?
これまで家族以外に秘密にしてきたが、
もとい
これまで公言するのが憚れていたが、
大学生時代映画研究会に所属していた私の心が揺れた。
映画に限らずなんでもそうだけど、人間って不思議よね。
何かに吸い寄せられるかのように動いちゃうときってあるよね
今回もまさにそれだった。
私、意外と動くんです。
思い立ったらものすごく動くんです。
普段はほとんど動かないけどね
早速、家族3人分のチケットを入手。
夫は映画も好きだから文句は言わないだろうけど、
思春期真っただ中の娘がこの三連休に、
聞いたことない(失礼)映画に親と一緒に行くであろうか?
という疑問がなかったわけではないが、連れて行こうと思った。
そして、昨日、三人で映画を観た。
内容をよく確認せずに行ったけれど、
私の第六感はやはり恐ろしいと思った。
映画の途中からはすすり泣きがあちこちから聞こえてきた。
ザっと見渡しても中年のおっさんが多そうだった会場よ
私みたいなおばはんも結構いたけどね。
とその時、隣から嗚咽が・・・
娘が咽び泣いている。
途中からは声をあげて泣いている。
あかん
私の悪い癖である。
自分だって涙がこぼれ始めているのに例の「笑いのツボ」が襲ってきた。
こんなにも悲しくさせられるシーンなのに、
込み上げる笑いに体が震える自分を必死で諫めていた。
素晴らしい映画の内容を私が台無しにでもしてしまったら
罪に問われるレベルのことである。とくかく映画に集中集中。
そして、55分という時間が終わった。
拍手喝采であった。
その後の舞台挨拶では監督&俳優さんの個性が溢れていた。
帰りは、監督&俳優の皆さま自らお見送りまでして下さった。
思わずたけちゃん(役)に手を振っている自分がいた。こわい。
因みに、この映画は55分という短い映画なのである。
しかも、撮影期間は5日間。
「5」が気になった。
映画の中では、
手を合わせるシーン、手を振るシーン、おにぎりのシーン
が印象的でもあった。
そう、私には「手」が気になった。
この映画は、
亡くなった人も、生き残った人も、
これを観た人も、これからを生きる人も、
全ては誰かの手によって、
見えない誰かの手によって、
自分の手(心の手)をつかって、
生きているんだと気付かせてくれる映画でもあった。
絶賛上映中です!
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