マウスピースを作ったら小顔化という副産物を手に入れた。

いつのころからだろうか。
朝方、上下の歯をこれでもかと噛み合わせてしまうことが習慣になっていた。
苦しかったしとっても嫌な感じだったけれど、その問題に向き合う以上に日常のちょっとしたタスクが多すぎてほったらかしにしていた。

しかし、いよいよその朝方の噛みしめは見過ごせないところまで迫ってきた。起きた時に明らかに顎が疲れているのである。
寝ているのに、自分で自分を疲れさせている・・・

この状態にホトホト嫌気がさし、近所の歯科クリニックに相談しに行った。

お馴染みの可愛い系歯科助手は軽く言った。
「食いしばりですね。食いしばりは90％ストレスなんです」

軽く言いやがって・・・

お疲れですか、と眼差しで哀れまれた私は、
「ストレスですかぁ（それ、ストレスっていっとけば全部包括されちゃう問題のやつやん）」と頭を抱えた。

ひとまず一般的な対処法として寝ている時に装着するマウスピースをつくることになった。これを装着することで、食いしばっても力が分散されて歯を守ってくれるとかどうとか。
ちなみに保険適用で5000円也。

そして本題。
小顔の件。

マウスピースが想像していたよりとても良かったのである！！
一日目は慣れないこともあって浅い眠りにイライラしたが、それでも翌朝の顎回りの軽い感じに衝撃を受けた。

なんか楽・・・朝方の顎って本来こんな感じだったかもしれない( ﾟДﾟ)

さらに私はもともと、下顎がちょっと出ているタイプというか、軽度しゃくれ顔なんだが、マウスピースで夜間のまとまった時間確実に上顎が前に出る形を強制的にキープされることで、なんとなくだが下顎が下がった気がする。

ゆえにフェイスラインがすっきりして若干小顔になった気がする！！

気がする。
気がする。
気がする。

まだ装着して一週間なので、「気がする」以上に強気なことは言えないのだが、食いしばり軽減以上の効果があると思うのだ。

実際調べてみると、食いしばってしまうことで顎回りの筋肉が発達し、エラが張り顔が大きく見えるとかいろいろあるようである。

小顔(になった気)という副産物を手に入れて、それだけで満足ではあるのだが、実は一つ心に引っかかることがないでもない。

可愛い系歯科助手のあの一言。
「食いしばりはストレスが90％」

実はマウスピースを手に入れた前日に私は会社を退職しているのである。
ストレスのすべてが会社関係とは言えないが・・・・

マウスピースをしなくても食いしばりは解決されていた可能性があった・・・・？
深くは追及しないが、ただ確実に言えるのは「会社を辞めたことで食いしばりは治っていたかもしれないけれど、会社を辞めても小顔にはならない」ということである。

マウスピース、おすすめです。