65差異を感じて
姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』を読み終えた。あとがきにて「いやな気分といやな感情を探る創作小説です」とあったが、まさにその通りの小説だった。強い嫌悪でも強い悲しみでもない、いやな気分になる、すごい小説だ。
学生がそれぞれの大学のレベルに対して、恥ずかしさを感じたり、見下したりしていて、これは大人になっても、学校が会社や結婚相手などに変化して続いていくものなんだな、と感じた。
あまりにも開いた差異は遥か遠くて多くは思わないけど、少しの差異にははげしく反応してしまうものなんだろう。
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