新裸の王様物語

 アンデルセンの「裸の王様」は、名作ですから、小学校学芸会に採用されます。アンデルセンの裸の王様は、綺羅びやかな金糸、銀糸で織り込んだ衣装を身にまとったつもりでいました。バカの人には、その衣装が見えない、と吹聴されていましたので、家来も、街の大人も、けっして「王様が裸だ」とは、口が裂けても言いませんでした。が、街には大人以外に子供も住んでいました。大人に忖度する子供もいましたが、小さい子供ほど、見たことをそのままストレートに言うものです。「王様さまは裸だ」と5歳ぐらいの少年が言い出すと、周りにいた子どもたちは、声を大きくして「王様さまは裸だ」と唱えるではありませんか。これは圧巻、忖度大人たちは困ったでしょう。忖度したくない大人もいたでしょうから、子供の声に誘われて、改心する大人も現れます。こうして、認知の歪みを修正する大人が現れます。子供に刺激されて。

忖度しない子供の目は時に尊いものです。が、大人なるにつれて、子供時代の瑞々しい眼は色眼鏡をかけた状態になります。

前置きが長くなりました。私が書きたい「新裸の王様物語」の第一章は、文章を書くことが苦手な王様の話です。王様はどうしても本を出したくて出したくてなりません。が、書くのが苦手なので、家来たちに言いました。「ワシの名前で名作を書いてくれる人を連れてこい」と。

#ナイショの抱負

ここから先はナイショです。12章まで準備しております。今年一杯に書き上げる算段です。

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フンボルト
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