落ち葉の漬物仕込み
昨日の昼下がりのことである。自転車にお米袋2つを乗せて、雑木林に向かう。500メートほど走って自転車を雑木林の入り口に停める。
コナラ林には、厚さ20センチもあろうかと思われるほど、落ち葉か積んでいた。それをゴム手袋して米袋に詰め込む。詰めては足で踏みつける。さらに落ち葉を詰め込む。それを10回ほど繰り返すと、袋一杯になった。2袋分入れ込んだ時には夕焼けが帯になっていた。
自転車の前かごと後ろカゴにバランスよく積み込んで、ゆっくりペダルをこいだ。
2袋を下ろして、自宅の庭に運ぶ。直径65センチ、高さ70センチほどのプラ植木鉢に(★落ち葉+米ぬか+水)をサンドイッチ状にして入れていく。★を10回ほど重ねてから、ブルーシートをかぶせて、その上に遊んでいた渡石を載せる。(これで1袋分かあ)と心の中で呟きながら、腰を伸ばして痛いところをさすった。「まるで落ち葉の漬物仕込みだ」と声を出しながら。
この漬物が、完全な腐葉土になるのは2年後のことである。この漬物づくりを教えてくれたのは、近くの神社の大奥さんである。大奥さんは、神社の落ち葉を集めて腐葉土をつくり、その腐葉土を敷き込んで薔薇などを育てている。余った腐葉土は知人友人にプレゼントしていると言う。
大奥さんの真似をしたい。その一心で落ち葉を漬け込んだ。
外水栓で手を洗う時、米ぬかのほのかな香りが鼻腔に届いた。
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