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私のWindows

雨戸を開ける。半遮光カーテンとレースを引く。
黄と紫混じりのパンジーが咲いている。硝子戸枠から見る植木鉢や煉瓦敷き庭を見るだけで、絵を見ている錯覚に陥る。

庭に出てみる。初冬の冷たい風に揺れているビオラやパンジーを見ていると、愛しい気持ちになる。

玄関に戻り、2階に上がる。

2階の北の窓は縦90センチ横幅160センチである。その枠から借景を眺めるのもいい。錦鯉が泳いでいるのが見える。10日ほど前、市管理の池に錦鯉を12尾泳がせた人がいる。誰だかわからない。粋なことをしてくれたものだ。

この池の水は3000年前から滾々と湧いている水だ。その水がオーバフローして近くの川に流れているので淀むことはない。よって透明感のある水に泳ぐ鯉は詩的で趣がある。額縁効果なのか、日本画を見ている心地がする。

窓枠、なんといい言葉であろうか。私のWindows。




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