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聞き流しでは英語は上達しない。筋肉運動で学ぶ。

10年前、CMで聞き流し英語がいい、と宣伝していた。聞き流しで英語を覚えることができるようなると期待した人たちがCDを買った。

その買った人に、「どうですか」と尋ねた。
「なかなか覚えられなくて」
という反応だった。

それはそうだろう、と思う。赤子が母語を覚えられるのはどうしてか。母親が赤ちゃんに至近距離で話しかける。唇を見せる。
「嬉しいの。そうなの。嬉しいの。嬉しいの。」
「おっぱいなの。そうなの。待ってね。待ってね。」
こんな風に何度も何度も語りかけて、母語シャワーをこれでもか、これでもか、と浴びせるから、子は母語を覚えるのである。

「ミルク、あげるよ」
「あげるよ。ミルク」

倒置法にしようが、日本語は通じる。が、英語は倒置法にしたら、意味は違ってしまう。語の位置で意味が確定するからだ。

母語でない言語を習得するには、語彙力と文法力は必須である。語彙は何度も何度も声に出して読まなければ習得できない。この声に出すことが軽視されると、言葉の身体化ができない。声に出すことは口腔内と舌、唇の連携である。これは筋肉を使う。日本語は舌、唇と口腔内連携の弱い言語である。そのため、日本人は英語を声に出して読むことを難しくしている。が、この声に出して読むことによる語彙獲得を怠っては上達しないのである。

今、私が練習していることは次のことである。

①語彙単語を声に出して覚える。
②簡単フレーズを暗唱する。

この2つは筋肉運動である。

筋肉運動を増やさない限り、英語は習得できないのかもしれない。


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フンボルト
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