プーさんを心に飼うか迷っている11月13日
私の中のひろゆきが暴れ出したのは、昨日のこと。
特別に何があったのかと聞かれても、特に何もなかった気がする。何かあったんでしょと聞かれれば、何かあったような気もしなくもない。多分、なんとなく理不尽だな、と個人的に感じることがあった気もしなくもない。それが、私のひろゆきスイッチをオンにしたことは、なんとなく記憶にある。
「それって、あなたの感想ですよね」
なんて、ありきたりのフレーズは出てこなかったけれど、私の中に沸いた「納得したい」という感情が、いつの間にか、相手を「納得させたい」という思考へシフトしていたことに気づいたのは、睡魔に襲われて布団に潜り込んだ後だった。
眠ってしまうと、相手を納得させたいと思ったことも、自分が納得のいく答えを欲したことも、すっかり忘れていた。目が覚めると、自分の欲求があまりに陳腐でどうでもいいことだったかもしれない、なんて思ったりもした。
けれど、一度オンになった私のひろゆきスイッチは、完全にゆるくなっていて、オンとオフがどちらにあるのかもわからないような状態だった。ふっと息を吹きかければ、いつでもオンになりそうな危険性を私は感じた。
そういう時は、別の誰かを私の中に召喚するのがいい。
今日は老子か荘子だな。
私はそう思い、Amazonで適当に本を検索した。
すると、やたらとかわいらしい超訳が出てきた。
プーさんが大好きな私は、すぐにそれを購入。
サクッと読めて、かわいくて癒されて、私の心はあっという間にほぐれていった。私は思った。心にプーさんを飼おうじゃないか、と。
きっとプーさんを心に飼ったら、なんだか楽しい日々が送れそうな気がする。
「何にもしないをする」なんて名言的なことを言い出せそうではないか。それにはちみつさえあれば、幸せになれるんだし。そして、私はきっとこう言うんだ。
え?
無理無理無理!
せっかくダイエットしていい感じに痩せてるのに!
もうすぐ目標の56キロ台に乗れそうなのに!
ぜーったい、デブを自慢したくない!
それに、はちみつばっかり食べとったら、確実に糖尿になるやん!