勝手に理想を描いて勝手に病んでるやつ、ちょっと来い〜1月20日Voicy放送〜
Voicy×note
そうそう、Voicyやってるんです。毎朝6時から5分ぐらいしゃべるんですけど、これだけで二千文字強なんです。これ、反響あったやつを文字起こししてnoteにしたらええんちゃうって話で、ちょっとやってみました。
今回は1月20日に放送した#136 勝手に理想を描いて勝手に病んでるやつ、ちょっと来いの回のものになります。
結構この方向性の話の反響が良くって、シン・おっさん教員(≒ミドルリーダー教員)というテーマの本書いてみてもよいかなって、今、書きはじめています。
#136 勝手に理想を描いて勝手に病んでるやつ、ちょっと来い
はい、今日はですね。勝手に理想描いて勝手に悲観するなって言う話です。
まあ、過去の自分ドンピシャでこれだったんで、過去の自分に向けた今日は放送かもしれません。
皆さんかの有名なダニングクルーガー効果ってご存知でしょうか?
ダニングクルーガーってググったら出てきますが、そのグラフみたいなのを見た瞬間、ほとんどの方は「あぁ、こういう事ね」って分かると思うんですけれども、すなわち若い時にね、ちょっと勉強し始めたら
「自分はすごくいろんなことがわかってるんじゃないかみたいな。そう勘違いを起こす」んですよね。この勘違いやろう期。
学んだことを振りかざし、なんやかんやするも全然・・・こう・・・通用しない。そして勝手に悲観して落ち込んでいく。
なるほど、自分は井の中の蛙だったんだなとか、あぁ、自分が悪かったんだなみたいなことを振り返り、頑張っていこうと。そして再浮上していくっていうこの一連の流れがね、あるあるなんですよね。
勉強するとね、人は妙に理想を描くんです。
こんな理想を目指して自分もやるべきだ。みんなもやるべきだっていうね。変にこう押し付けがましい感じになっていくんですよ。ただ、それぞれ実態がありますから、その理想を実現することはまあ簡単ではないんです。 その理想を実現できている世界線は、もしかしたらものすごく学力の高い学校かもしれませんし、ものすごくお金があって設備が整っている、そしてスタッフもものすごい人がいっぱい集まっている。そういう環境でやっと実現できているものを、自分たちの環境でやろうとしたら、なかなかうまいこといかないですよね。
サッカーで例えてみましょう。ほら、JリーグってJ1 、J2、J3と色々あるんですよ。J1のトップチームっていうと、もちろん有名な選手もいっぱいいますし、スタジアムの環境とかも良いし、当然、お金もあります。だからしたいサッカーができるんですよね。
まあ一例を挙げると、強いチームってパスサッカーっていうのをするんですよ。要するに個々の能力が高い選手を雇えるんですよ。個々の能力が高いからその足元の技術を使ってパスを回して主導権を握って、そしてゴールを決めていくっていう強者のサッカーができる。
でも弱者のサッカーっていうのもあるんです。カウンターサッカーって呼ばれ、すなわちひたすら相手の攻撃を耐えて耐え続けて、ちょっとしたほころびでワンチャンスでカウンターを狙う。要するに相手チームの選手ががいっぱい自陣にいるわけですから、敵陣スカスカなんですよね。一気にボールを前線送って駆け上がって行って、ワンチャンスのゴールを狙うっていうのが定石なんです
そして勉強している人はすごいチームのサッカーを見て学んで、うちもこんな強者のサッカーやろうぜってなる。でも、弱小チームでそれを持ち込もうとしても上手いこといかないんですよ。だってそんな足元の技術もないし、戦術理解度もないし。そこでそれをやろうとして「おい、お前らなんで出来ひんねん!」っていう風に勝手に落ち込んでいく。
これって多分学校現場でも、あちこちの先生が陥ってしまっている状態かなと思うんですよ。
もうこれ結論出ていて、どんな環境でサッカーしてても。 尊いんですよ。どんな現場で教員やってでも尊いと思うんです。 だから自分のいるフィールド、そこで最初よりも少しでもチームを前に進めることができたら充分だと思うんですよ。
まあ、そりゃJ1のトップリーグでやっているトップの選手ってかっこいいと思います。海外からオファーが来たりであったりとか、まあそれも尊いですけれども。
でもほら、J2リーグで残留するかどうかギリギリっていうところで踏ん張ってやっている 選手もめっちゃかっこじゃないですか。メディアに出るわけでもなく、人知れずただただ日々のゲームで全力尽くして、チームのために戦っている無名の選手、いっぱいいるんですよ。
めっちゃマニアックな話なんですけど、ヨルディ・バイスっていう岡山の選手いるんです。去年京都サンガいたんですけどね。京都サンガの絶対的なレギュラーとしてやっていて、サンガがJ1に昇格して当然ばバイスも一緒に行くかと思いきや行かなかったんです。 まあ、海外にも行くんかなと思ったんですけど、なんと次の移籍先がJ2の岡山だったんですね。そして、またその岡山でJ2で泥臭く頑張ってたんです。昇格できなかったんですけど、結構良いラインまで行ってたんですよ。
だから変にかっこいい選手に憧れてかっこいいサッカーしようとするよりも、僕はバイスのように自分の置かれた立場で自分なりに、こう成果を出し続ける。そういうプレイヤーであった方がうん。、病まないんと違うかなぁと思って。
僕もそういった時期があった んですよね、だから、勝手に理想を描いて勝手に病んでいくこのスパイラルに陥っている人がいたらバイスのように、自分の立場で自分の仕事をすることの尊さに気づいてくれたらいいなあなんてね。
まあ金曜日の最後にしっぽりとした話をしちゃいましたけれども、うん、なんかもしかしたら、一人二人、それを聞いてハッなってくれたら、僕は嬉しいなあって思います。
今日もね、それぞれのフィールドでそれぞれの立場をしっかりと。 自分なりに全うできたら良い1日なるんじゃないでしょうか。はい。ラスト1日、がんばっていきましょう。
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