見出し画像

令和型学級崩壊

先日、小学校最強ライフハック70(KADOKAWA)が発売になりました。
現役小学校教員の立場から、令和の小学校についての説明や、家庭でできる学習のためのコツ、通知表の仕組み等について書いたものです。

ある教員仲間から、「令和型学級崩壊のページだけでも全ての保護者に読んでほしい」と言う声があり、原文を少しアップデートしてnoteに書くことにしました。

800文字ぐらいなので一瞬で読めます。


令和型学級崩壊


イラスト こやま もえ さん

学級崩壊と言う言葉が、世間でも一般化されたように感じます。

これが起きると、本当に誰も幸せになりません。

そしてこの学級崩壊、実は保護者が加担してしまっていることも少なくないのです。

学級崩壊が起きるまでの流れの一例を見てみましょう。

①子供が指導者に不満を持つ
②子供同士で不満を言い合う。
③家庭でも不満を言い、保護者がそれに同調する。
④指導者に不信感を持った子供たちがより反抗的な態度になる。
⑤もはや指導が入らず学級崩壊に至る。

note著者坂本が執筆「小学校最強ライフハック70」P116より引用

事実、指導のあり方や方法が悪いと言う事はあると思います。

「担任を交代させろ」と感情的になる保護者の気持ちもよくわかります。

しかし、日本の学校は慢性的な人手不足です。指導者を責め立てて追い込み、うつ病で休職させるようなことになっても、代わりがいないようなこともあるのです。

保護者の皆さんにお願いしたいのは

③保護者が同調するの前に学校にポジティブなアプローチをしてほしいということです。

担任に「協力するよ」と言う声をいただけるだけでも 涙が出るほど嬉しいものです。

不満に同調して、学級崩壊に至れば、学習機会が失われてしまいます。その結果、学力が落ちるのは、そのクラスの子どもたちです。また、経験上いじめも多発するようになります。本当に学級崩壊は、すべての子どもや大人を不幸せにしていまう事態なのです。

傷口が小さいうちに、問題を一つ一つ解決していき、クラスを起動修正できるに越した事はありません。

保護者の方にご理解いただき、建設的なアクションを取っていただければ幸いです。