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黒板・ノートとタブレットの使い分け方
黒板とタブレットをどう使い分けるのかと言う問題。最近の自分なりの考えですが、知識・技能をしっかりと習得させたい内容は手書きで、それを使って表現する際にはタブレットでと言うスタイルになっています。
具体的な例として4年生国語「つなぎ言葉の働きを知ろう」での授業をピックアップしたいと思います。
この単元では、その名の通りつなぎ言葉の働きを知ること(知識・技能)が1つ目のゴールです。
そして、そのつなぎ言葉を使って自分で文章を書けるようになること(思考・判断・表現)が2つ目のゴールです。
よって、この単元では知識・技能でのフェーズでは黒板とノートを使って学習し、思考・判断・表現のフェイズではタブレットを使って学習しました。
知識・技能→黒板とノート
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授業の前半では、だから(順接)、しかし(逆接)の働きについてみんなで考え黒板の通りノートに書き残しました。やはり、紙と鉛筆でスローなインプットをする事は知識を定着させるにあたり効果的だと考えます。
既に定着した知識をタイピングでアウトプットする事は効果的ですが、知識を定着させる段階では手書きに優位性があると感じています。
思考・判断・表現→タブレット
授業の後半では、前半で学んだ知識をもとに、実際にアウトプットしていきます。
ここでのゴールは、つなぎ言葉を使って、文章を表現することにあるのでタブレットへ移行します。
上記の写真のように、Padletでシェルフを作り、その下に子供たちは文章を作って投稿していきます。
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このフェイズでノートに手書きをしていると2つのデメリットが起こります。
1つ目のデメリットは、アウトプットのスピードが落ちること。これはタイピングのスピードが一定に達することが前提になりますが、やはりタイピングの方がアウトプット量が圧倒的に増えます。
2つ目のデメリットが、成果物を共有しづらいと言うことです。今までの一斉授業なら、積極的な子供を挙手示し、発表させ、それを黒板に書くといったパターンが多かったのではないでしょうか。しかし、これでは授業全体のスピードがスローダウンし共有する時間が取れないでしょう。また一部の積極的な子どもにのみスポットライトが当たりがちです。しかしPadletで全員が同時に書き込む方式を取ることでアウトプット量が増えるとともに、イイネやコメント等で相互評価ができると言うメリットも生まれます。
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上記の写真の通り、かなりのアウトプット量が見てとれると思います。なおこの授業に参加している児童数はたったの13名です。
まとめ
ここでは、国語の2時間配当のわかりやすい単元で紹介しましたが、この具体は他教科でももちろん適用できます。
例えば、算数で、台形や平行四辺形といった図形の定義をまとめる際にはやはりノートに手書きすることが良いでしょう。
理科で、夏の大三角の星はベガ、デネブ、アルタイルといったことを学ぶ際にはノートに夏の大三角を描き、それぞれの星の名前を書くことが望ましいと思います。
このような使い分けが、タブレット使用の現時点での私の最適解です。
なお、夏の大三角形は「♩さる、ゴリラ、チンパンジー」のリズムで「♩ベガ、デネブ、アルタイル」とみんなで楽しく歌うと全員が一瞬で覚えるようになります。(2023 坂本調べ)