9/12自由連句(ふらくた連句)「台風や」の巻
本日は川合大祐さんが参加してくれました。自由連句は自由な連句なので(スペースダンディみたいな言い草だな)ちょっと参加してくれるだけでもよいのですよー。575か77をつけるだけ。他にいらない。
「台風や」の巻
1 台風やかつてわくわくした心 てるや
2 濡れたら困るもの持ってない てるや
3 面影は薄れもせずに花嵐 たみか
4 巨人の星の視えない星で だいすけ
5 あの夏に忘れらされたタピオカは てるや
6 秋になったら再び登場 ほのか
|7 村中のチャンバラトリオ死んでいて だいすけ
|8 四人目は誰?五人目もいる? ほのか
|月 月面にホームズ突如現れて よう
|10 追いかけている自己の足跡 だいすけ
|11 虫眼鏡のぞいて蟻と目が合って たみか
|12 ハルマゲドンのあとの歳月 だいすけ
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月 三日月の顔した月が七日目に よう
8 朝日に負けてすごすご帰る ほのか
9 新聞屋から譲られる海苔図鑑 だいすけ
10 バッタ男の優先座席 よう
11 ワンピース着れば妊婦と間違われ ほのか
12 君と出会った今日ビッグバン よう
裏六句は分岐になりました。付句が2つ以上あるとそこから分岐して継続するのでフラクタルみたいな構造かなと思いふらくた連句と呼ぶことにしています(厳密には違うでしょうが)。
寿々多実果さんの虫眼鏡の句、小澤ほのかさんの四人目の句もそうですが、川合さんの句をスピーディに受けつつ面白いのは見事でした。
川合大祐さんの「追いかけている自己の足跡」は、安部公房のような自己言及感ありますねー。
海月漂さんは、律儀に月の句を入れてくれました(月面ホームズはかなりシュールだった)。恋と花は、なきゃないで(笑)。
今回のふらくた連句は、ビックバンかハルマゲドンかの二択でした、極端な分岐だなこりゃ(笑)。それもいいな。