9/11自由連句(恋づくし)「あきざくら」の巻

なにとなく恋しばりの話が昨日起こったので、試みに。

  「あきざくら」の巻
花 あきざくら 気になる人に逢えそうな  てるや
2 呼び覚まされたかおりの記憶  たみか
月 珈琲に月を浮かべて二人飲む  よう
4 香りは甘く、舌には苦く  てるや
5 胸中に地獄のような熱を秘め  よう
6 汗よりながく指なぞり落つ  てるや

花 花びらを払うふりして髪に触れ  たみか
8 重なり合った影は黒々  よう
9 輪廻など思いもせずに小さな死  てるや
10 君の名ばかりただ繰り返す  たみか
花 花散らす夜の腕(かいな)でまた咲かん  よう
12 この物語はハッピーエンド  てるや

どれが恋、というより、どれも濃い、じゃなくて、恋になった感じですね。恋というのは身近にある宇宙である、みたいなことを松任谷由実が言ってたような。宇宙、むずかしいなあ。

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