9/22自由連句(ふらくた連句)「うろこ雲」の巻
スーパーにはレモンサワーがたくさんあって、一回飲み比べたことがあるんだけど、たしかに味はそれぞれ違うんだけど、なかなか美味しいのと、酸っぱいだけみたいなのがあって、どれがどれか、忘れてしまった。3本以上だと相対評価が難しくなるのって、三体問題っていうんだっけ?(違う)
「うろこ雲」の巻
1 うろこ雲 自己像幻視(Doppelgänger)の石畳 てるや
2 三人分の足音を聞く ほのか
3 悪を斬る刀を振るい旅をする よう
月 導く風とついてくる月 たみか
5 星々のふるえる音がいいのよと 朱夏
6 ボンクラがこぽこぽ笑ったよ てるや
7 珈琲をだいじに淹れる人がいて 朱夏
月 月を捕らえるドーナツの穴 よう
9 野うさぎが食べかけていたビスケット ほのか
10 キミとボクとの愉快な秘密 てるや
|花 赤白黄チューリップいや彼岸花 たみか
|12 睫毛瞬く音に振り向く よう
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花 ポケットを叩き飛び出す誕生花 よう
12 愛はバイバインなのさ、バイバイ てるや
今回は表六句は旅の風景、裏六句はかわいらしい世界となりました。
小澤ほのかさんの2句、自分とドッペルゲンガーと、もうひとりは誰だったんだろう?
海月漂さんは挙げ句のまつ毛が連句のいいところを引き出した感じでしたね。
その前の寿々多実果さんのチューリップからの彼岸花、存外にシュールな世界観です。
袴田朱夏さんの7句は、恋句にしてもいいと思うんですよね。珈琲をだいじに(ひらがな大事)淹れるのって恋のようだもの。
ところで、クラムボンってなんなんだろうね? かぷかぷ。