屈辱と体罰と地獄の入り口
小学校に入ってからとんでもないことが起こった。弟が優秀の部類に入っていた!
勉強、運動ができて、モテる弟。テストは90点~100点。ジャニーズ顔。人懐こい
対して自分は勉強苦手。絵、音楽、体育 は好き。成績は普通。見た目微妙。チャイムがなったら押し入れに隠れるレベルの人見知り。
母は、テストを見てため息をつく。
内容は見てくれず、これからどこをどう強化したらいいのか等も話し合う事はなかった。
そんな中、嬉しいことが起こった。
学校の絵のコンクールで佳作取ったのだ!
嬉しくて母に見せたら珍しく誉めてくれた。
しかし、それは一瞬で終わりを告げた。
そう、弟がまさかの銀賞を掲げて帰ってきた!
屈辱を味わった小学2年。
声色、表情が違う母親、異常に誉められる弟。
気持ちわるかった。
いつの間にか"できたこと"を誉められなくなり"誰かの評価"が誉められるようになる。よくあることだ。
そして自分中でもそれが当たり前になっていた。
最悪だったのは評価を気にして好きだった絵も楽しくなくなった。
母に責められる事も多くなっていた。
スカート、フリフリ大好きの乙女脳の母は、幼なじみのぶりっ子Aちゃんがお気に入りで、自分はやんちゃすぎて、比べられて怒られることが多い。
「ぶりっこの方があんたみたいなのより何倍も可愛い あの子と交換したい」から始まり、
「あんたは周りの人達に悪いように噂されてる(嘘)」
「(集合住宅地で)泣き声が周りに聞こえるから母さん恥ずかしい!○○くんの家でも泣いてる声しないでしょ!あんたの噂が周りに広まってる!母さんみんなに言われてるんだよ(嘘)」と他人目線からのもに嘘を交えてくる。
そりゃ、泣き叫ぶわ!
毎回飽きもせず木製のティッシュケース、リモコンを投げるわ、ベルトや針金のハンガー叩くわ、全力出されたらこっちは痛いんじゃ!
うるさい!泣き止め!って余計強く殴りやがって!泣き止んでほしいなら殴るなクズ親!とタイムリープして怒鳴って通報したい。
そんな母は、急にかまってちゃんになる。父に慰めてほしくて自分のした事に尾鰭をつけてを報告することがあった。
そんな母に父は「お前のしつけが悪い」と言う。
それを理由にまた殴られる。ついでに過去のことも掘り返してその分も追加される。
その分は前にやったじゃねーか!
ただのストレッチ発散だったんだろうな。
思い出しては仏壇の前で線香あげて「昔こういうことしたよねー」って呟いてる。
逆に父には何も言われなかった。
まず声をかけたら話しかけるなという風に睨まれるのが当たり前で、眉間にはシワが癖ついている。会話一切なし。
休日は家族の前で「部下が無能」「みんな仕事ができん!」と不快な事を言う。夜はテンション高めに酒を浴びるほど飲んで機嫌が悪くなる。そして、小声でブツブツ言いながら寝室に入るのが父の日常だ。
夫婦仲がいいわけない。
偶然小学生の時に母に離婚していいよと言ったことがあるが、「周りに知られたら恥ずかしい」と断られた。
こんな状況でも世間体。
母のこの選択が地獄に繋がっていた。
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